15/08/15 03:22:23.04
>>1より
「独立と自由ほど、尊いものはない」とは、植民地時代の「ベトナム革命」の指導者ホー・チ・ミンの
言葉ですが、此の自由と独立ということを長い歴史の中で考えてみるに、之は戦いによって
勝ち得られたと言い得るものです。
例えば「アメリカ独立戦争の指導者パトリック=ヘンリーがバージニアの下院で行った演説の中の言葉」に、
「Give me liberty, or give me death…私に自由を与えよ、しからずんば死を与えよ」というのがあります。
「自由か死か」ということで、戦後生まれの日本人とりわけ現代の若者達は皆この自由を享受して
生きられること、独立国として生きられることが当たり前でなく「ありがたい…有ることが非常に難しい」
ことだと噛み締めねばなりません。
欧米諸国が如何なるやり方で被植民地の自由や物資、国家としての尊厳等を略奪してきたかはオランダ
植民地時代のインドネシアの状況等々、YouTubeでも簡単に探し出し確認することが出来ます。
あるいは大英博物館に行ってみても、嘗て7つの海を支配し「英国の領土に日没することなし」と
言われた時代、世界中より略奪した品々が陳列されているというだけで、欧米諸国が過去どれだけ
苛烈なやり方でアジア・アフリカの民を支配し、その血を流させたかにつき我々は思うべきでありましょう。
また「民主制国家の基礎は自由である」とアリストテレスが言っていたり、ルソーが「人民の自由は、
国家の健全に比例する」と述べたりもしていますが、此の自由と独立というのは一国だけでなしに
我が身心においても責任を伴うものです。
国であれば自由・独立の代償という中で世界秩序の安定に向けての責任というものがあり、
個人であれば自由・独立の中で人に依存したり媚び諂ったりせずに自分で主体性を持って
世のため人のために生きて行くという責任があるのです。
誰が何を言うまでもなく、此の自由と独立は極めて貴いことです。但し、それは片一方で簡単には
獲得できない先人達の大変な努力が齎したものであること、また同時に責任というものが伴うことを、
戦後70年を経た今を生きる我々は決して忘れてはなりません。(了)