15/08/05 12:56:45.27
>>1より
《真実は事実の中にのみ宿る》
戦後の日本の自由と民主主義は祝福に値するものだが、真の祝福を妨げているのは日本の
「歴史解釈の問題」だという。「特定の用語に焦点を当てた狭い法律的議論」や
「被害者の証言に反論するためのきわめて限定された資料」にこだわってはならないと諭し、
「過去の過ちについて可能な限り全体的、かつできる限り偏見なき清算をこの時代の成果
としてともに残そうではないか」と結ばれる。
国家や民族による「歴史解釈」の相違を許さない傲慢を私は強く感じる。無数の民間非戦闘員
を殺戮(さつりく)した広島、長崎への原爆投下や東京大空襲について、日米の歴史解釈が
異なって当然のことであろう。自分の解釈に従えというのなら、国家関係は成り立たない。
96年のクマラスワミ報告として知られる国連人権委員会報告、2007年の米国下院
外交委員会での慰安婦決議などの「権威」には逆らうなということか。
慰安婦問題は日本国内では大方の決着が付いたものの、肝心の国際社会では日本は無援の
孤立を余儀なくされている。ことは日本自身の歴史解釈に関わる。真実は事実の中にの
み宿ると考えるまっとうな日本の歴史学者を糾合、反転攻勢に出ようと臍(ほぞ)を固めている。
(わたなべ としお)