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奈良県香芝市の商業施設で市立小６年の女児（１１）が４日午後に行方不明になった事件で、
５日夜に女児を車に乗せていたところを監禁容疑で現行犯逮捕された同県橿原市南八木町１、
無職、伊藤優（まさる）容疑者（２６）が連れ去りを認めていることが県警への取材で分かった。
「４日に初めて女児を見た」と供述しているといい、県警は伊藤容疑者が商業施設で
偶然見かけた女児を車で拉致したとみて、詳しい足取りや動機などを追及している。
県警によると、女児は「店から車で連れて行かれた」と話し、伊藤容疑者も「車で連れ去った」と供述した。
女児は車に長時間乗っていたと説明したといい、県警は４～５日の伊藤容疑者の行動などを調べている。
女児は４日午後１時半ごろ、両親と姉の４人で香芝市高のリサイクルショップ「開放倉庫香芝店」を訪れ、
同５０分ごろに同店南館のトイレに１人で行った後、行方が分からなくなった。
現場にサンダルが右片方だけ残されており、トイレ付近で連れ去られたとみられる。
店員が午後２時ごろに「キャー」という悲鳴を聞き、駐車場から走り去る青いミニバンを目撃。
県警は近くのコンビニ店の防犯カメラなどから車種を特定し、同市周辺で同じ車種の約５００台を対象に捜査。
伊藤容疑者の車も捜査線上に浮かび、５日午後に捜査員が１人暮らしのアパートの部屋を訪れたが不在で車もなかった。
５日午後９時過ぎ、リサイクルショップから南に約１１キロ離れた同県御所市の近鉄御所駅前で
捜査員が伊藤容疑者のミニバンを発見。約７キロ追跡して信号で止まった際、後部座席にいる女児を確認し、
伊藤容疑者を逮捕した。女児はプラスチック製の結束バンドで手首を後ろ手に縛られ、はだしだった。
捜査員が女児の名前を呼ぶと「うん、うん」とうなずいたという。
女児が通う小学校では６日朝、全校集会で児童に女児の無事が伝えられた。
校長によると、女児の母親から「今は休んでいます。ありがとうございました」と連絡があったという。
【小坂剛志、伊澤拓也、山本和良】
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