【京都「正論」懇話会】長谷川三千子氏講演詳報 「解釈変えるな」は憲法の自殺 [07/04]at NEWSPLUS
【京都「正論」懇話会】長谷川三千子氏講演詳報 「解釈変えるな」は憲法の自殺 [07/04] - 暇つぶし2ch3:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/07/04 10:52:35.25
>>2より

当時のマスコミも、軍事政権の脅しに屈することなく真実をねじ曲げることなく
報道しなければいけなかったはずだが、「新憲法バンザイ」「わが国の国民が作る
憲法である」と、そういう宣伝の片棒を担いだ。

日本人が選挙で選んだ代表が、日本の国会で審議して、可決した日本国政府案が
日本国憲法だという形がしっかりと確立され、憲法はあたかもわれわれが作った
ような形で定着した。これが可能になったのが間接統治のわなだ。

GHQは、日本の整然たる降伏をみて、行政機関も立法府もそのままにしておこうとした。
ただし、主権はGHQのマッカーサー総司令官が握っている。天皇であろうと国会で
あろうと国民であろうとマッカーサーのいうことには従うとなっていたが、形の上で
は国会が機能しているように見えた。だから憲法制定の過程も日本の国会で審議した
ように見え安心した。

のちにこれは嘘だとわかるが、そのまま主権回復といいつつ、主権が失われた間に
作られた憲法をそのまま自国の憲法として使い続けて今にいたっている。
その憲法のなかには、日本が悪い戦争をしたというポツダム宣言が色濃く刻印されている。
一番端的に表れているのが、「陸海空その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権は
これを認めない」という9条2項だ。こういう条項は普通の主権国家では絶対にあり得ない。

世界の国々のうち、コスタリカやパナマのように軍隊を持たないことを定めた
憲法もあると護憲派の人がいうが、これは違う。

たとえばコスタリカの憲法では、確かに常設の軍隊は禁止するとあるが、
国防のために必要なときは軍隊は持てるとある。コスタリカが常備軍を持たない理由は、
軍隊を持つとクーデターが起き主権が奪われるという危険性と隣り合わせだからだ。
国防の意識がないから常備軍を持たないのではない。

一方、パナマは軍隊を禁止するとなっているが、同時に、パナマの独立と領土保全の
ためにはパナマの国民は武器を取る義務があるとはっきりと国民の国防の義務を主張
している。わが国の9条2項は国際法上ちょっと考えられない常識外れだ。

わが国の平和がこれによって保たれたと胸を張って言う人もいる。確かに保たれているが、
どういう戦略で、どういう犠牲を払ってそれが保たれたのか。ここが一番大事なこと。

日本降伏当時アメリカは世界で唯一核兵器を所有し、使用し、戦争に勝った国。
戦後しばらく、アメリカ政府も軍部も核兵器に対する過剰な自信と期待があった。

日本統治についても、当時日本本土は間接統治だが、先にすさまじい闘いによって
屈服した沖縄に関してはすぐに軍事政権ができ、直接統治を行っていた。
軍事統治している沖縄を要塞化して、基地を作りこれを恒久化し核兵器を配備する。
これでソ連が抑えられるというのがマッカーサーの構想だった。

しかし、まもなく、アメリカ本土の考えがかわる。ソ連壊滅のためには核兵器が
200発程度必要なのに、実際は数十発しかない。戦略の転換が求められているのに、
マッカーサーは原爆幻想にとりつかれていた。

常識的に、アメリカ本国政府がきちんとマッカーサーを指導していればよかった。
マッカーサーは平和思考、平和主義ではない。彼は日本がどうなるかについては
どうでもよかった。極東においてソ連をたたく戦略が一番大事だった。
ついでに沖縄に核を配備すれば、仮に日本がアメリカに反旗を翻しても、
沖縄から核攻撃も可能ではないかと考えていた可能性もあると最近の研究者は指摘する。

わが国の憲法9条、ことに2項については、沖縄の軍事基地化、要塞化、
核の配備の理念でもって構想され現実に実行されたという条項だ。

われわれは間接統治によって憲法があたかもわれわれの構想でつくったような
錯覚に陥っている。これを取り除いて憲法がどういう構想でできているのか考えると、
本当に恐ろしいこと。これを考えると、憲法の問題は神学論争をやっている場合ではない。
今の状況の中でこういう背景を念頭に置いて、少なくともだからこそ憲法解釈に
よってなんとか普通の国になる。そういうための法制を作らないといけない。
それがわれわれの急務であると実感できるのではないか。

URLリンク(www.sankei.com)


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