15/06/22 20:20:25.91 umI3M6P70.net
一国の自衛は国際社会における道義的義務でもある。今や諸国民の間
の相互連帯の関係は、一国民の危急存亡が必然的に他の諸国民のそれに
直接に影響を及ぼす程度に拡大深化されている。従って一国の自衛も個別的
にすなわちその国のみの立場から考察すべきでない。一国が侵略に対して自
国を守ることは、同時に他国を守ることになり、他国の防衛に協力することは
自国を守る所以でもある。換言すれば、今日はもはや厳格な意味での自衛の
観念は存在せず、自衛はすなわち他衛、他衛はすなわち自衛という関係があ
るのみである。従って自国の防衛にしろ、他国の防衛への協力にしろ、各国
はこれについて義務を負担しているものと認められるのである。」