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中国「犬食い祭り」の季節到来、大規模な反対運動も
ウォール・ストリート・ジャーナル 6月19日(金)19時57分配信
中国・広西チワン族自治区玉林市の住民は、毎年恒例の「犬食い祭り」の準備を始めた。
動物保護団体は有名人を複数起用し、イベントを阻止するためソーシャルメディア(SNS)で世界的なキャンペーンを展開している。
香港に拠点を置く動物保護団体「アニマルズ・アジア」によると、犬肉を取引する業者に祭りに関わらないよう要請する文書に、6月18日までの2週間で約7万人の署名が集まった。
アニマルズ・アジアが嘆願書への署名を募集するのは今年が初めてだという。
英国のコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスさんはヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)と組み、犬食い祭りへの反対運動を開始した。
ジャーヴェイスさんは最近、「私たちの最良の友を救ってほしい」とツイート。
ここには顔にキスマークがたくさん付けられた犬の写真が貼られ、「これが犬に残すべきマークだ」とコメントしている。
特定の話題をグループ化するために付けるハッシュタグは「StopYuLin2015」。
このハッシュタグを使っている有名人は、
他に米国の歌手ヒラリー・ダフさん、オーストラリアのポップスター、シーアさん、男性ボーカルユニット「イン・シンク」の元メンバー、ランス・バスさんなど。
カナダの非営利団体「レイズ・アップ・ポー」は中国の習近平国家主席に宛てた手紙で犬食い祭りを阻止するよう嘆願。
署名収集ウェブサイト「チェンジ・オルグ」には6月15日時点で34万以上の署名が集まったという。
今年の犬食い祭りは6月22日に開催される。このイベントは毎年夏の伝統行事で、推定1万匹の犬が殺されている。
ただ、犬食い祭りの起源については諸説がある。
中国の国営メディアは夏の暑さと湿気をしのぐために犬を食べる伝統的な行事だと伝えたが、保護団体らは犬肉業者の商売繁盛のため2009年か10年に始まったと述べている。
中国でも犬に対する見方が変化している。中間層や富裕層が犬を食用としてではなく、ペットとして見るようになったからだ。
アニマルズ・アジアが、一般的に犬肉が食されている都市で行った最近の調査では、回答者の46%が食用に犬や猫を殺すことを法で禁じるべきだとの考えを示した。
By Alyssa Abkowitz
ソース
ウォール・ストリート・ジャーナル
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)