15/06/10 23:26:10.27 riBaEjTi0.net
この十一年間、沈黙が僕の言葉であり、虚像が僕の実体でした。
僕はひたすら声を押しころし生きてきました。それはすべてが自業自得であり、それに対して「辛い」、「苦しい」と口にすることは、僕には許されないと思います。
でもぼくはそれに耐えられなくなってしまいました。自分の言葉で、自分想いを語りたい。自分の生の軌跡を形にして遺したい。朝から晩まで、何をしている時でも、もうそれしか考えられなくなりました。そうしないことには、精神が崩壊しそうでした。
自分の過去と対峙し、切り結び、それを書くことが、僕に残された唯一の自己救済であり、たったひとつの「生きる道」でした。
僕にはこの本を書く以外に、もう自分の生を掴み取る手段がありませんでした。
なんなのコイツ…‥。