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危険な運転を繰り返す自転車利用者に安全講習を義務付ける改正道交法が1日、施行された。宮城県警は施行初日、県内一斉に街頭指導を行い、115人に警告を出した。
一方、東日本大震災後、自転車利用が急増した仙台市の利用者からは「ルールがよく分からない」などと戸惑う声も上がった。
県警は1日朝、警察官約130人が通勤・通学時間帯に街頭に立ち、県内34カ所で指導に当たった。仙台中央署は若林区新寺1丁目の踏切付近で実施。
署員10人が自転車利用者にチラシを配ったり、違反者に警告を出したりして注意を呼び掛けた。
路側帯で友人と並んで走行し、警告を受けた男子高校生(15)=宮城野区=は「並列走行が違法と知らなかった。今後は気を付けたい」と話した。
警告115件の主な内訳は歩道通行・右側通行64件、イヤホン装着と携帯電話を操作しながらの運転29件。
通行禁止場所での運転、踏切での不停止、並列走行、2人乗り、信号無視、一時不停止、ハンドル不備などの違反も警告対象となった。
宮城県では震災後、自転車の利用者数が急増した。震災前の2010年、約11万5000台だった自転車の新規防犯登録台数は11年、3万8000台増え約15万3000台(前年比約1.3倍)となった。
12年も約13万1000台だった。
増加分の大半は100万都市仙台の市民が占める。震災で地下鉄や電車など主な公共交通機関がストップし、ガソリンの入手が困難になったことが、市民が自転車の利便性に目覚めた背景にあるようだ。
定着した「市民の足」への規制強化に、大学2年の中沢真由子さん(19)=青葉区=は「歩道で歩行者から怒鳴られ、車道で車からクラクションを鳴らされる。狭い車道は怖いし、どこを走ればいいのか」と不安を漏らす。
宮城野区のアルバイト野呂宏さん(60)は「交通ルールは知っているが、車道が狭く、でこぼこしていると、ついつい歩道に入ってしまう」とルール順守の難しさを指摘する。
自転車で市中心部に買い物に来ていた富谷町のカメラ店経営野上正光さん(69)は「法改正の内容は詳しく知らなかった。罰則があるなら、もっと幅広く利用者に知らせるべきだ」と訴えた。
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1の立った時間: 2015/06/02(火) 18:35:25.03
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