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【6月2日 AFP】インドの警察当局は2日、同国東部ジャルカンド(Jharkhand)州で
55歳の男性が頭部を切断され殺害された事件について、魔術を信仰する集団によって
豊作祈願のいけにえにされた可能性もあるとみて、調べを進めていることを明らかにした。
殺害されたのは無職のテパ・カリア(Thepa Kharia)さん。
先月31日、同州グムラ(Gumla)地区の人里離れた農村にある自宅で、頭部を切断された遺体が発見された。
カリアさんの兄弟は警察に対し、魔術を信仰する集団が家に押し入り、カリアさんの首を
斬り落としたと話している。目的は、人間の頭部を地中に埋めて豊作祈願や雨乞いをする儀式だったという。
捜査当局がAFPに語ったところによると、カリアさんの頭部は今も見つかっていない。
カリアさんは一人暮らしだったことから、地元で「Orkas」と呼ばれるオカルト集団の
格好の標的になった可能性もある。捜査当局によると、同集団のメンバーはまだ特定されていない。
地元メディアによると、村人たちは毎年雨季が始まる頃に出現するこの集団を恐れ、
警察への情報提供を控えている。
人々の宗教心が厚く、迷信も根強く残るインドだが、人間が儀式のいけにえにされる事件は通常、
辺境の貧困地域で起きる。こうした地域では、いわゆる黒魔術の使い手に畏敬の念を抱く人々もいる。
こうした事件の犠牲者たちはしばしば、神を喜ばせたりなだめたりするため「呪医」によって殺される。(c)AFP
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