15/05/26 13:59:58.51
>>1より
≪今こそ冷静な議論が必要≫
安倍政権に対する世論の支持は調査主体により多少のバラツキはあるものの、総じて高止まっていると
いえるでしょう。が、それに比べると、国連が直接に関与しない国際的平和協力活動への自衛隊参加には
国民の抵抗が大きいのです。この点で世論の賛成を問うと、政府は敗れます。国連憲章が自明視する個別的、
集団的自衛権の限定的行使についてやっと賛成多数の見通しがたっているのとは、大違いなのです。
安倍首相の言う「積極的平和主義」を一般庶民は「おせっかい介入主義」だと曲解し、背を向けたがります。
そうでなくとも、かつて非武装中立を唱えた日本社会党の末裔(まつえい)たる某党は政府提出法案を
「戦争法案」だと罵(ののし)っているではありませんか。この種の口吻(こうふん)は俗耳に入りやすいのです。
安倍首相は会期を多少延長してでも今国会で新しい安全保障法制を成立させたいと明言しています。
いまの与野党の勢力比に照らせば、それは可能でしょう。ただし、問題は世論の動向です。
その特徴はムラ気さにあります。一部の「進歩的」新聞は、いっそう煽動(せんどう)色を強めている気配です。
本当は今秋にかけて、いまこそ冷静な議論が必要だというのに-。
1960年、反安保デモに苦しんだ岸首相は、マスコミの取材に対して「キミ、後楽園球場は熱心な
野球ファンで一杯だよ」と語ったと伝えられています。そして世論争奪戦に立ち向かいました。
60年安保改定は時代の大きな転換点でした。戦後日本に、吉田茂政権によるサンフランシスコ
平和条約及び旧日米安保条約の締結と岸首相による現行安保条約の調印という2つの優れた
判断がありました。いま安倍政権は第3の大業成就の直前です。健闘を祈ります。(させ まさもり)