15/05/26 20:39:54.51 FT0Bv4Os0.net
アイヌ人の家に住み込んで家業の手伝いをしたりした。
北海道各地を巡った。電気のない家もあった。旧国鉄日高線に乗った
際の出来事である。一人の中年のアイヌ女性が乗り込んできた。
数秒後、小学五年生位の男児が「この列車には犬(アイヌの別称)が
入り込んでいるぞ!」とみんなに聞こえる声で言ったのだった。
彼の友達が「本当だ」と応え、大人たちもニヤッと笑ったのだった。
私は怒りで体が震えた。
私は北海道のことを当時はアイヌモシリ(アイヌ民族の国で日本が
不当に占領支配していると考えていた)と呼称していた。太田竜の
思想の影響で私は、アイヌ民族を自然と共生する原始共産制の
今日的な実体に生きている人々だととらえていた。そして世界革命の
一環である帝国主義国家日本を廃絶し、共産主義社会を建設していく
革命は、今なお共産主義の実体に生きているアイヌ(人間の意味でも
ある)の解放闘争を核に据えることによってこそ、正しく推進されて
いくのだと考えていた。アイヌシモリ独立闘争である。
私は自らを「アイヌモシリ人民志願者」と位置づけていた。
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