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★ＦＲＢ議長「改善続けば年内利上げ適切」
5月23日 7時03分
アメリカの中央銀行に当たるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会のイエレン議長は、市場の焦点となっている
ゼロ金利政策の解除について、景気の改善が続けば、ことし中に利上げすることが適切だという考えを示しました。
ＦＲＢのイエレン議長は２２日、ロードアイランド州で講演しました。
金融市場では、アメリカのＧＤＰ＝国内総生産が大きく減速するなど、このところ発表される
経済指標が勢いを欠き、ＦＲＢが本格的な検討に入ったゼロ金利政策の解除が遅れるのでは
ないかという観測も出ていて、イエレン議長の発言が注目されていました。
この講演でイエレン議長は、景気の減速は冬の寒波の影響など一時的な原因が大きいという見方を強調し、
ＦＲＢが特に重視している雇用情勢は「最大の状態に近づいている」と自信を示しました。
そのうえで、焦点のゼロ金利政策の解除について、「景気の改善が続けば、ことしのどこかの
時点で利上げするのが適切だ」と述べ、年内に利上げを判断する意向を示しました。
ただ、イエレン議長は、物価の上昇率がＦＲＢの目標とする２％を下回り、賃金も、大手の小売り
チェーンなどに引き上げの動きが出ているものの、全体としては、なお目立った改善が見られない
などと懸念も示し、景気の改善を確かめ利上げの時期を検討していく考えを示しました。
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