15/05/15 13:24:02.02
>>2より
ロシアはどうか?幸い、プーチンが日本との関係改善を望んでいることから、
「反日統一共同戦線」には参加していない。
肝心の米国はどうか?実をいうと、驚くべき勢いで、中国の反日プロパガンダは浸透していった。
そもそも、リベラルな米民主党には親中派が多い。また、米財務省は、バリバリの親中である。
そしてなによりも「日本が米国の書いた歴史を書き直そうとしている」というのは、
米国にとってリアルな脅威なのだ。
なぜか?「安倍総理は、『日本は悪、米国は善』というこれまでの米国史観をひっくりかえし、
『日本は善、米国は悪』にしようとしている」。そんな風に、米国からは見えるからだ。
「中国のプロパガンダは、米国と世界に浸透している」。このことがはっきりわかったのは、
安倍総理の「靖国参拝」(13年12月26日)直後だった。中韓だけでなく、米国、英国、EU、
ロシア、オーストラリア、台湾、シンガポールなどが参拝を非難した。
ちなみに、小泉総理は在任中6回靖国を参拝したが、中韓以外の国は、ほとんどノーリアクションだった。
ところが、今回はあまりにも多くの国が「安倍参拝」を批判した(「大げさだ!そんなに批判されてなかったぞ!」
という方は、こちらをご一読いただきたい)。日本は世界で孤立し、中国の戦略は成功しつつあったのだ。
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■クリミア併合に救われた日本 AIIBがさらなる追い風に
しかし、予期せぬ大事件が起こる。ロシアによる「クリミア併合」(14年3月)である。
これで、ロシアは米国の敵ナンバーワンになった。米国は「対ロシア制裁」を効果的に行うために、
日本を巻き込まざるをえない。それで、「安倍問題」はひとまず棚上げされたのだ。
しかし、中国の「反日統一共同戦線」戦略は、今も継続されている。そして、「終戦70年目」にあたる
今年、中国は「安倍談話」と「憲法改正」問題で、再び「反安倍プロパガンダ」を強化していた。
今回の総理訪米前、米国政府は、日本政府に「中韓への謝罪を演説に入れるよう」圧力をかけていた。
そして演説後、「安倍は中韓に謝罪しなかった」と批判する米議員がいた。常識で考えると、
これはとてもおかしなことである。なぜ、日本の総理が米国で中国、韓国に謝罪しないといけないのか?
これは、たとえば「米国大統領は、中国にいったら日本への原爆投下を謝罪せよ」というようなものである。
どう考えても、「日本の総理が米国議会で中韓に謝罪しなければならない理由」は見当たらない。
しかし、それが米議員の一部で「常識」になるほど、中国のプロパガンダは成功していたのだ。
ここまでで、「中国の戦略の要は、日米関係の破壊」であることを、ご理解いただけただろう。
では、日本の最重要戦略は、なんなのか?当然、「日米関係を強化すること」となるだろう
(プラスで、米中関係を破壊すればさらによい)。
だから、日本の今の国益も、演説の目的も、「日米関係を強化すること」である。
この結論、裏事情を知らない人が聞けば、「結局、日本は米国の属国でありつづけろということか!?」と思える。
しかし、背景を詳しく知れば、「日米関係強化」は「戦略的に絶対必要なこと」なのだ。
これは、あくまで日本の「戦略的選択」である。
さて、今年3月、安倍総理にさらなる「神風」が吹いた。それが「AIIB事件」である。
同盟国であるはずの、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、韓国、イスラエルなどが、
米国の制止を無視して、中国主導の「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)に参加した。
米国は、世界的に孤立。「覇権国家」の権威は、失墜した。そんな中、日本は大国で唯一、
米国を裏切らず、AIIB参加を見送った。これは「属国だから」と見る人が多く、
実際そうかもしれない。しかし、戦略的にも正しい判断であった。
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