15/05/03 12:25:13.51
>>1より
リンカーンは泡沫候補から大統領に選出。そしてかつての格上のライバル達を閣僚にして政権を運営し、
南北戦争を勝ち抜いた。オバマ氏も、政治的には経験が浅く、格上のクリントンやケリー氏を閣僚にし、
テロとの戦いに向き合った。リンカーンを意識したのだろう。ただし、オバマ氏が米国最良の大統領の
一人と評価の揺るがないリンカーンに迫ったかは疑問だが。
■Abe、リンカーン、死者の慰霊
ここで安倍演説を振り返ろう。安倍演説ではまず「私の苗字(ABE)ですが、「エイブ」ではありません」と、
ジョークを入れた。エイブは、リンカーンの名前だ。そしてゲティスバーグ演説は日本に影響を与えたことも
言及した。米国議会に集う議員はそれが慰霊の言葉と知っている。明らかにゲティスバーグ演説を意識している。
その演説に従って、今回の演説も組み立てていた。
安倍首相は米国の第二次世界大戦記念館を訪れた体験を述べた。「私はアメリカの若者の、失われた夢、
未来を思いました。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。私は深い悔悟を胸に、
しばしその場に立って、黙祷を捧げました。親愛なる、友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、
先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼を捧げます。とこしえの、哀悼を捧げます」という、
とても印象的な言葉で慰霊した。
そして硫黄島で70年前に大尉で戦った93才のローレンス・スノーデン海兵隊中将と、日本側の司令官であった
栗林忠道陸軍大将の孫である新藤義孝衆議院議員が共に並んで演説に立ち会うことを「歴史の奇跡」とたたえ、
犠牲になった両国の兵士の崇高な自己犠牲を言及した。硫黄島で戦没した兵士の魂が、多少は癒やされ、
報われたと信じたい。
そして敵国日本に対する米国の寛容さをたたえ、「米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、
将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、
「希望の同盟」と呼びましょう」と議員らに呼びかけた。主題の言葉「希望(HOPE)」を3回繰り返したことも、
主題の言葉「国民」を3回最後に繰り返したゲティスバーグ演説の「オマージュ」(過去の作品に敬意を持った
類似作品)であることを示している。
また日本外交の重石になっている第二次世界大戦の認識については「戦後の日本は、先の大戦に対する
痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目を
そむけてはならない」と指摘した。この文章の範囲が、聞き手の米国のインテリにも、日本国民にも、
ほぼ全員が共有できる認識であろう。
米国のすばらしさをたたえ、彼らの喜ぶ形に配慮しながら、日本の国益を高めようとしている。
普通議員は、どの国でも他国の政治家の悪口を言わないが、安倍演説に対して、米国議会人の評判は
かなりよいようだ。また日本でも米国でもインターネットや周囲の人々の感想を聞く限り、この演説の美しさ、
論理構成のシンプルさを素直にたたえる人が多かった。私も評価したい。 >>3へ
3:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/05/03 12:25:20.95
>>2より
■日本をおとしめるおかしな人々
さて、ここで2つの論点がある。第一は「いつもの人たち」の行状である。
日本をおとしめる内外の人たちが繰り返す行動だ。
URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
写真は朝日新聞。見出しが「侵略おわび文言なし」。普通に読めば、この演説の中心テーマは「希望の同盟」だ。
なんで日本を無理におとしめるのだろうか。
朝日新聞をはじめ、日本のメディア多くの記事はゲティスバーグ演説との関連や米国での「慰霊の作法」を
指摘せず、未来の話も取り上げず、おわび話を取り上げた。一応インテリとされる日本のメディアの記者には、
米国史の教養さえない。筆者は、悲しく思う。なぜ日本のメディアは、自国の政治リーダーのすばらしく、
意義深い発言を取り上げないのだろうか。無理に「けなす」のではなく、良いことは「良い」となぜ、
素直に評価できないのか不思議だ。
そして中国、韓国の外務省は演説を反省がないと批判したという。その周辺の日本人も同調しているようだ。
なんで日本の首相が米国議会までいって、彼らに謝罪しなければならないのか。大きなお世話だし、
外交的に無礼だ。
このような良い演説を前にしても、パターン化した反応しかできない愚かな人々の感受性も、知性も、
筆者は理解できない。もう相手にしない方がよい。私は、日本の人々の見識の高さに確信を持っている。
それと、一部の人、そして報道のレベルの低さの乖離に、またうんざりした。
■戦後70年の向き合い方
第二の論点は、戦後70年問題への向き合い方だ。今年は節目の年で、また戦争認識の問題が蒸し返されるだろう。
筆者は自分で勝手に名付けたが「ゲティスバーグ・メソッド」で、ある程度は乗り越えられるように思う。
それは「倫理的な糾弾を入れずに戦った人々と犠牲者への顕彰」「その死は価値のあるものだったという定義」
「未来への提言」で、慰霊の形を構成することだ。
おそらく日本人の大半は、70年前の自国とアジア諸国民を中心にした戦争の惨禍を悲しく思っているだろうが、
自分が何もしていない以上一部のアジアの国や日本の奇妙な人たちがいうように「責任を取れ」という主張には
困惑しているはずだ。その最大公約数的な考えも、この「メソッド」に織り込める。
第二次世界大戦の犠牲者すべてに敬意を持ちながら、過度におごることも卑下することもなく、世界とアジアの
自由と経済発展に貢献する。私たちの身の回りの小さな世界でも、国全体でも、今の行うべき諸外国と向き合う
態度だろう。自省と哀悼は示しても、過度に「お詫び」を繰り返す必要はない。それはこの安倍首相演説で
示された論理構成だ。外交の「チーム安倍」も、この演説の路線を踏襲していくと予想できる。
それは妥当な考えだ。「日本をおとしめる人」たちの雑音は、気にしなくてよい。
外交と発信力の点においては、安倍首相と政権を現時点では評価すべきと、私は考えている。
おかしな考えで、行動をゆがめることなく第二次世界大戦終結70周年に向き合い、今後に禍根を残さないようにしたい。(了)
4:名無しさん@13周年
15/05/03 13:44:51.94 FrIZIHxIW
各日本大使館は現地語訳で、米議会演説を
「希望の同盟」という表題でTOPページに揚げるべきだな。
またパンフレットも作り、日本語併記で現地各学校の日本語学科に配布すべき。
5:名無しさん@13周年
15/05/03 13:46:47.81 Qfu3AlO94
>写真は朝日新聞。見出しが「侵略おわび文言なし」。普通に読めば、この演説の中心テーマは「希望の同盟」だ。
>なんで日本を無理におとしめるのだろうか。
NHKもな
生中継の演説直後の「解説」で、延々中国韓国に対するおわびがどうのとやっていた
6:名無しさん@13周年
15/05/03 14:02:17.16 zFEXYUsqh
>>5
スタンディングオベーションをニュースで映さないとかね
7:名無しさん@13周年
15/05/03 14:26:35.71 IsHNReh8a
見事な演説とか、草生えるだろwww
自分が書いていない、英語の作文を読み上げてるだけだろ。
しかもご丁寧に(顔上げ拍手を促す)とか行動の指示まで書いてある。
笑いのネタにしかなってないよ。