15/05/01 22:58:55.33
>>1より
私が、ツイッター上で最も批判していることは、この度の安倍総理の訪米と連邦議会で演説を行う
こと自体が、国民を無視し、日本の国会を無視した暴挙であるということです。安倍総理は、
確かに一生懸命演説をしたのだと思います。しかし、憲法9条の解釈改憲に基づく安保法制の
既成事実化など、その動機と内容については、私は、国民の皆様から選出して頂いている
国会議員として、絶対に容認できないものです。
また、立憲主義や議会制民主主義といった普遍的な原理の本質を理解する資質を有していない、
さらには、国家ではなく国民目線に立ってそうしたものを理解する努力ができていない安倍総理
であるが故に、いつもの日本語の演説も決して褒められたものではありませんが、この度の英
語の演説は、その喋り方においても大変にひどいものになったと理解しています。
外国の報道によって明らかになっていますが、安倍総理の手元にあった読み上げ原稿には、
「ここで顔を上げて拍手を求める」「ここを強く強調する」といった外務省の事務方の指南が
詳細に描き込まれていました。これは、日本の国民を代表する内閣総理大臣が、米国民を代表する
米国議会で与えられた最上の格式の舞台において、その演説を自分のものとして体化することなく、
ただ単に官僚の筋書きで書かれている文字を読み上げていた証拠以外の何物でもありません。
演説の中で、拍手やスタンディングオベーションを求める瞬間というのは、演者自らが作り出し、
聴衆に訴えて実現するものであって、原稿を棒読みする中で、あらかじめ官僚にお膳立てを
してもらうものではありません。
――一般の方から電話で忠告を受けてツイッター上で一旦お詫びをしたのに、
さらに批判を続けていると指摘されています。
小西:演説の翌日の日中に、ある一般の方から事務所に御電話を頂き、「小西先生のこの度の
ツイッター上の主張には賛成で、個人的に支援もしたいと思っているのだけれど、ツイッターに
対して反発や嫌悪感を持つ人もいる。得策ではないのでやり方を工夫した方がいい」という
御厚意からの有り難いアドバイスを頂きました。 こうした御厚情に御礼を申し上げた上で、
「私としては、安倍総理が強行している立憲主義や法の支配を蹂躙する行為に国会議員の誰かが
真剣に警鐘を鳴らさなければならないという思いで行っています。しかし、そのことによって
不快な思いをされた方がいらっしゃるのであれば、それは決して本意ではないことであり、
御詫びをさせて頂きます」という趣旨のツイートを行いました。
不快な思いをされていた方々には恐縮ですが、これは、安倍総理の演説を批判したこと自体に
ついてお詫びをさせて頂いたものではありません。しかし、結果的に、私のツイッターに
よって不快な思いをされた方々には、率直に御詫びをさせて頂きたいと思います。
なお、ぜひご理解頂きたいことは、私は、来日した外国の要人が慣れない日本語でスピーチを
して下さったことに対して、その喋り方の出来不出来を批判するようなことは断じて致しません。
これまで国会議員としてそうした機会に多数臨んできましたが、いつも、参議院の本会議場の
議席からひときわ大きな拍手をお送りするなど、心からの感謝と敬意を表させて頂いておりました。
私が、国民の皆様に最も訴えたいことは、安倍総理の演説の技術的な側面ではなく、その内容であり、
その動機、背景です。この度の演説は、国民の皆様の憲法を閣議決定だけで変容させた解釈改憲に
よる国民、国会無視の安保法制の既成事実化のためのものなのです。(了)