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毎日新聞 2015年04月19日 06時30分(最終更新 04月19日 08時26分)
大阪市を廃止・分割する「大阪都構想」の賛否を問う5月17日の住民投票まで、1カ月を切った。
今月14日から開かれている市主催の住民説明会(26日まで)は連日満員で、市民の高い関心を示している。
都構想を提唱する大阪維新の会代表の橋下徹市長は1日3回の説明会全てに出席するが、
「賛成への誘導」との声も上がる。
参加者からは、住民サービスや暮らしがどう変わるのかといった質問が相次ぐ中、
ヤジや拍手が交錯し、賛否の綱引きは激化している
■住民説明会での市長と参加者のやりとり
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◇開場と同時に満員
18日、西成区役所での説明会。用意した約450席は開場と同時に全て埋まった。
入り切れなかった約400人は近くの施設で市のホームページ(HP)での動画中継に見入った。
担当の大阪府市大都市局の説明に続いて登壇した橋下市長はスライドを使い、
「二重行政をなくして税金の無駄遣いをなくし、大阪全体を引っ張る大阪都庁という強力な役所を作る」と説明。
「24区のままではだめなのか」と教員という女性が質問すると、橋下市長は「もうちょっと勉強してください」と語気を強めた。
◇疑問ぶつける市民
会場では市民が積極的に疑問をぶつける。
14日、平野区での説明会。「特別区の間でサービスの格差が出るのでは」との男性の質問に、
橋下市長は「サービスは低下しない」と強調、「どのサービスに重点を置くか、各区で違って当たり前だ」と語った。
同日の阿倍野区では男性が、特別区をまたぐ小・中学校の通学はどうなるのかと質問すると、
橋下市長は「特別区間で協定を結んで協議してもらう」と話した。浪速区では「なぜそんなに急ぐのか」と問う男性に、
「そこが僕の問題意識だ」と突き返した。
◇説明か演説か
問題点も指摘される。約2時間の説明会で当初、質疑は45分の予定だったが、今は半分程度に短縮された。
橋下市長は「知らない人への説明が重要」と理由を話すが、「独演会を聞きに来たのではない」と怒りをぶつける市民もいる。
また、都構想反対の政党は「説明会は冷静に協定書の中身を知ってもらう場」として出席しておらず、
「賛成へ誘導する意思が感じられる」との声も上がる。
橋下市長は説明会の冒頭、「自民、公明、民主、共産に参加を求めたが、断られた」と前置きして説明を始める。
「一方的な演説」との指摘への反論だ。
15日の住吉区の会場では質問に答える形で、住民投票で賛成多数だった場合、
「きちんと立候補し、特別区を作るところまでやります」と、次期市長選出馬を明言した。
反対派は「住民投票を人気投票に置き換えている」と批判を強めている。
西成区の説明会に参加した北区の主婦、遠藤未歩さん(34)は「賛否は未定」といい、
「大阪全体でよくなるという視点に感心したが、今のままの方がよいこともあるはずだ。
マイナス面の説明が少ない。野党との討論を見たい」と望んだ。
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