15/04/14 15:13:03.24
>>1より
AIIB創設メンバーとなる申請の最終日だった3月31日、中国外務省の記者会見では、
関連の質問が殺到した。
華春瑩報道官は、「開かれた地域主義」などの公式回答を繰り返したが、記者団は納得しない。
ある欧州メディアの記者は、「AIIBに参加しなければ、関連案件にその国の企業が入札する
資格がないと聞き、各国はとりあえず参加を表明した。だが、中国側から得られた情報があまりに
少なく、この選択をみな不安に思っている」と語る。
中国の国内報道は、AIIBへの参加申請が中国の予想を上回ったことで、「外交の勝利」
「米日が孤立」と騒ぎ続ける。「そこに重大な政治的意義がある」(環球時報)として、
AIIBの政治的側面を堂々と認める論調もある。
だが、現実問題の金融面で「格付け」が議論を招くことは避けられない。主体が中国であるだけに
AIIBの格付けは中国の国債とほぼ同じと予想され、信用力でADBなどには及ばない。
双日総合研究所取締役副所長の吉崎達彦チーフエコノミストは、「金融機関の本質はリスクの高い
融資案件に厳格にノーと言う明確な基準があること」として、「(AIIBが)党の指示に逆らって
まで独立性を保ち融資先を決められるのか」と指摘。「国際金融機関に二重構造ができるのでは
ないか」とみている。(上海 河崎真澄、北京 矢板明夫、海南省ボアオ 山本秀也)
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ブレトンウッズ体制
世界銀行と国際通貨基金(IMF)を柱に、途上国への開発支援や通貨と為替相場の安定を図
るドルを基軸通貨とした第二次大戦後の国際金融秩序。1944年、連合国による米東部
ブレトンウッズでの会議からこう呼ばれる。
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既存の国際金融秩序に対抗し中国が年内の発足をめざすアジアインフラ投資銀行。
中国の狙いや日米など各国の対処を伝える。