15/03/18 13:59:25.85
>>1より
果敢に溶接工法に挑戦した潜水母艦「大鯨」(のちの空母「龍鳳」)建造では、船体全てを
電気溶接で建造するという画期的な試みを行ったが、溶接に従い歪(ゆが)みが発生。
艦首と艦尾が反り上がるように歪み、ついには船体を切断して矯正するという事態に至った。
こうした経緯から大和と武蔵では、過去の実績と技術の蓄積がある鋲止め工法で建造された。
また動力も、ドイツのような高出力大型ディーゼル機関の実用化には至らず、信頼性を重視して
従来通りの蒸気タービンを採用。航続距離や速力では目覚ましい性能は出せなかった。
・完成後は“ホテル”
日本海軍最強の戦艦として姿をみせた大和と武蔵だったが、その2艦を最強の座から
引きずり下ろしたのもまた日本海軍だった。
1940年11月の英国海軍航空隊(FAA)によるイタリア・タラント港夜襲は、
建造に数年かかる高価な「鋼鉄の城」が、脆弱(ぜいじゃく)で安く小さな航空機に
大破させられてしまうという、各国海軍関係者の悪夢を現実にした。
この作戦に影響を受けたともいわれる日本海軍の空母機動部隊による真珠湾攻撃で、
大艦巨砲主義は終わりを迎えた。大和、武蔵は巨艦ゆえの豪華な設備で、乗員はハンモック
ではなくベッドで眠り、クーラーも設置されていた。燃費が悪いため作戦行動も限られ、
連合艦隊旗艦として泊地にとどまり「大和ホテル、武蔵御殿」と揶揄(やゆ)されたことも。
そして武蔵は敗色の濃くなった昭和19(1944)年10月、乾坤一擲の「捷一号作戦」
に参加。同24日にレイテ沖海戦で沈没した。後に沈没する大和は米艦載機の攻撃開始から
1時間半余りで沈んだが、武蔵は最初の攻撃を受けてから9時間にわたって奮戦し、
約1000人の将兵とともに海底へ沈んだ。
・引き揚げは困難?
70年ぶりに発見された武蔵の注目される今後だが、部品の引き揚げはポール・アレン氏の
持つ無人潜行艇で可能とみられるが、大規模な船体の引き上げは極めて困難とみられる。
武蔵は深さ約1200メートルの海底に沈んでいるからだ。
沈船を発見して証拠や貴重品を引き揚げる「レック・ダイバー」を描いた小説
「シャドウ・ダイバー」(早川書房)では、光の届かない真っ暗な海底で第二次大戦時の
Uボートを探索するダイバーらの実話を取り上げている。減圧症で複数の死者を出しながらも
謎の潜水艦の正体を明かそうとする主人公らが挑んだのは、水深70メートル。
以降、飽和潜水の技術は発達するが、1000メートルを超える潜水は例がない。
無人探査機を使っての引き揚げ作業も困難とみられる。(了)
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3:名無しさん@13周年
15/03/18 22:58:37.40 Ws5n9XPX5
そっと朽ちさせてほしい。
そんな金あるなら 原寸モデルで武蔵を日本へ発注してくれ。