15/03/11 15:53:49.20
>>1より
ユニクロは数年前にも5000人を対象に契約社員の正社員化を打ち出したが、約1400人しか応じず
大失敗に終わった。目の前で正社員の悲惨な状況を見ていれば、いくら甘い言葉で誘われようとも
固辞するのは仕方ないところだ。今回の改革も一時しのぎで批判をかわすだけの「絵に描いた餅」
で終わる可能性がある。
・柳井氏、ブラック企業報道とネット世論に噛みつく
しかし、そんな批判はどこ吹く風で柳井氏は意気軒高だ。経済誌『日経ビジネス』(2月9日号)の
「善い会社」ランキングでソフトバンクが1位、ユニクロが2位に選ばれ、柳井氏はインタビューで
「私が会長兼社長を務めるファーストリテイリングが2位。おまけに、社外取締役に名を連ねる
ソフトバンクが1位だ。率直にうれしい」とご満悦だった。
さらに「私は当社をブラック企業と呼ぶ人たちの方が間違っていると思う」と報道を真っ向から否定し、
「当社には全世界に100社ほど取引先がある。一部の事象を取り上げて、全体に問題があるかのように
批判するのはおかしい」と口角泡を飛ばした。
また、食品産業で相次いでいる異物混入事件にも言及しつつ「ネットの共鳴作用が働いて血祭りに
上げているのだろう。ヒステリックで寛容性のない風潮が広がっている」と、ネット世論への皮肉も飛び出した。
しかし、これについても、
「一般人と企業家では『善い会社』の定義が違う」
「裁判所からブラック認定されたんでしょ」
「1位も2位も社員が可哀想なことになってるような……」
などと批判の的になっている。また、ユニクロは国内事業の伸び悩みがささやかれながらも今年の
新入社員を約900人と前年の2倍以上も採用しているが、これも柳井氏の言葉とは裏腹に
「ブラック体質による離職率の高さ」を証明しているともいえる。
自身と会社に対する世間の批判が単なる「ひがみ」や「ネットのせい」だけではないと認識しなければ、
いつまでもブラック企業の烙印は消えないだろう。(取材・文/夢野京太郎)