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★八重山日報編集長が語る 真実を伝える国境の島のメディアと沖縄の反日マスコミ
JAPANISM 2015年03月02日 07:50 八重山日報編集長 仲新城 誠
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり、現在、沖縄は異様な空気に包まれている。
昨年11月の知事選では名護市辺野古への県内移設反対に反対する翁長雄志氏が大差で初当選。
12月には突然の衆院解散があったが、全国的な自民党圧勝の流れに逆らって、沖縄では4つの
選挙区すべてで県内移設反対派の野党が勝利した。名実ともに、沖縄では県内移設反対派が
天下を取ったように見える。
沖縄本島から約400キロ離れた八重山諸島(石垣市、竹富町、与那国町)の住民から見ると、
知事選でもそうだったように、石垣市の一部である尖閣諸島の危機は、
衆院選でも置き忘れられてしまったようだ。
選挙の争点が「県内移設にイエスか、ノーか」という一点に単純化され、
それぞれの場合に想定される安全保障や外交の問題などがほとんど論議されなかったのだ。
ただ、知事選とは明らかに異なる現象も起きた。小選挙区では野党が全勝したが、
県内移設容認を掲げて敗れた自民党候補らは比例で復活。
最終的に、沖縄では小選挙区の立候補者計9人が全員当選する「珍現象」が起きた。
八重山は「沖縄第4選挙区」に含まれ、立候補者は野党の仲里利信氏(77)=無所属=と
自民党の西銘恒三郎氏(60)=公明推薦=の2人。仲里氏は小選挙区で勝利し、西銘氏は比例で復活した。
八重山の地元紙「八重山日報」を製作している私たちは、この結果を受け、翌日の紙面に次の見出しをつけた。
「仲里氏勝利、西銘氏復活」「敗者なき選挙戦に」しかし、他紙の見出しは全く違った。
「沖縄野党が全勝」「『辺野古反対』民意再び」(琉球新報)
「反辺野古4氏当選新基地推進政権に打撃」(沖縄タイムス)
「オール沖縄4選挙区勝利」「仲里氏が初当選」(八重山毎日新聞)
つまり、私たちは「小選挙区では県内移設反対派が勝ったが、県内移設容認派も比例で復活したので、
選挙戦はいわばノーサイドになった」と選挙結果を分析した。しかし県紙をはじめとする主要紙は
「小選挙区で野党が全勝し、県内移設反対の民意が知事選に続き示された」と報じた。
どちらの見方が妥当なのか。
小選挙区でも比例でも、当選してしまえば同じ1議席であり、発言権に差があるわけではない。
県内移設反対派は議席を増やしたが、容認派の議席も減っていない。反対派が勢いづいているのは確かだが、
容認派が全滅したような印象を与える県紙など主要紙の報道は、明らかに読者をミスリードしていると感じる。
実際、沖縄で比例の得票数を見ると、県内移設容認の政党(自民、公明、次世代、維新、幸福実現、民主)
は約37万票なのに、反対の政党(共産、社民、生活)は約19万票にとどまっている。
ただし、公明、民主、維新は党本部は容認、県の支部や候補者は反対というねじれ現象が起きている。
9党の中で自民党は14万票余を獲得し、圧倒的な第1党だ。比例で自民党の候補が復活したのは、
こうした「民意」も背景になっている。私たちから見れば、県民は小選挙区では県内移設反対派を、
比例では容認派を勝たせるという、ある意味、バランスのいい選択をした。
県内移設反対だけが民意だという県紙の論理が成立するには「小選挙区は民意だが、比例は民意ではない」
と強弁しなくてはならない。
事実、選挙結果を報じた12月15日付の琉球新報は「民意背く復活当選」という見出しの「識者評論」を掲載。
「民を無視してまた国会で政府と力を合わせて辺野古移設を推進する人になっては、県民からすると納得できない」
「重複立候補をなくし、民意を尊重する選挙制度に改めるべきだ」と主張した。社会面ではもっと露骨に
「選挙区勝利が民意」という見出しの記事を掲載した。
当選後の初登院を報じる12月26日付の両紙は、選挙区で当選した野党の4人がスクラムを組む写真だけを掲載し
「反辺野古4氏決意新た」(沖縄タイムス)などという見出し。比例で当選した自民党議員らは無視した。
沖縄には県内移設反対以外の民意は存在しないと印象づけるイメージ操作のようだ。
>>2へ続く
URLリンク(blogos.com)
2:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/03/02 14:35:55.17
>>1より
沖縄を地域別に見ると、八重山では知事選に続き、保守系の候補が勝利した。普天間飛行場移設問題に関しては、
八重山の民意は「県内移設容認」であるとしか言いようがない。マスコミのイメージ操作にかかわらず、
沖縄の「民意」は決して一つではないのである。もう一つの「民意」をいかに育てるか、普天間飛行場
移設問題の打開策はこのあたりにあるだろう。
しかし八重山毎日新聞は、「本島との温度差、右傾化が明確に」(2015年元旦号)などと八重山で保守系候補が
勝利した選挙結果を非難した。しかし、この選挙結果を「右傾化」と単純化するのは幼稚な発想だ。
自民党の路線には警戒感を抱いている公明党支持者も、自公路線に従って自民党候補に投票している。
本島には基地があるが、八重山は尖閣を抱えている、という特殊性がポイントだ。肝心の地元メディアが
尖閣という重要なファクターを度外視し「右傾化」などという選挙分析を得々と語るようでは、住民も浮かばれない。
八重山の現状は本土からも注目されているようで、朝日新聞は「尖閣をめぐる緊張は日本のナショナリズムに
火を付け、石垣島にも波のように押し寄せる」「中国が勢いを増す時代に、どちらにしても沖縄は安全保障と
無縁ではいられない」(昨年12月12日付)と指摘する記事を掲載した。こちらのほうが当の地元紙より、
八重山の現状を多少なりとも的確に把握しているように見えて皮肉だ。
衆院選で八重山を含む沖縄第4選挙区に立候補した仲里氏は元自民党で、対立候補の西銘氏の後援会長
だったこともある。普天間飛行場移設問題で西銘氏らと対立し、党を除名された。知名度では西銘氏に
劣り、当初は当選は難しいと見られていたが、翁長知事から徹底したテコ入れを受け、
一気に西銘氏を追い上げた。
石垣市での遊説では「県内移設反対」以外に政策らしきものは何一つ示さず「敵は日米両政府だ」
「辺野古移設は戦争につながる」などと怪気炎を上げた。
八重山での仲里氏の選挙戦を取材した私は、正直なところ仲里氏の当選に当惑した。
こうした政治家が国会で活躍すればするほど、尖閣が危うくなりそうな気がしたからだ。
冒頭に「沖縄は異様な空気に包まれている」と書いたが、仲里氏の当選こそ、この異様な空気を
何より象徴する出来事ではないか。ちなみに仲里氏は初登院の日、首相指名選挙で自らに投票するなど、
国会で早くも迷走を始めているようだ。
沖縄で反米軍基地のムードが蔓延し、県内移設反対派が「勝った、勝った」と凱歌を揚げている間にも、
尖閣をめぐっては、きな臭いニュースが次々と飛び込んでいる。
報道によると、中国は尖閣有事を想定し、尖閣から約北西約300キロの中国領で軍事拠点の整備を進めている。
尖閣をめぐって日中が交戦すれば、制空権は中国が握るとの分析結果もまとめているという。
さらに、海上封鎖によって日本経済と戦力を破壊するシナリオも描いているとされる。
離島の離島である八重山の住民として「海上封鎖」という文字を目にしたときはぎくりとした。
八重山は台風の常襲地帯で、台風が通過するたびに貨物船が入港できなくなり、物資不足でスーパーや
コンビニの棚はガラガラになる。台風でさえこんな状況なのに、軍事力による海上封鎖ともなれば
住民生活への影響は計り知れない。国境の島々である八重山は、地理的にも簡単に本島や本土と
分断されてしまう位置にあるのだ。
中国紙の環球時報電子版は昨年12月、米国人学者の論文を引用する形で「八重山が将来、日中の摩擦原因
になる可能性が高い」という趣旨の記事を掲載した。「八重山は日本、中国のどこよりも釣魚島(尖閣の中国名)
に近い」「沖縄の南西にあり、重要な戦略的意義を持っている」などと八重山の地理的条件に着目。
日本最西端の島、与那国島で進む陸上自衛隊の配備計画に警戒感を示し、石垣空港は軍事目的にも
使用可能であると指摘している。
12月には、中国軍艦が尖閣まで約70キロの距離に接近したことも報じられた。石垣島と尖閣は約170キロの
距離だから、中国軍は石垣島まで約240キロに迫ったことになる。日常の感覚では遠いと言えば遠いが、
戦闘機なら分もあれば到達する距離だろう。 >>3へ
3:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/03/02 14:36:05.33
>>2より
尖閣周辺海域では中国公船「海警」が相変わらず航行を続けており、日本の巡視船が領海に入らないよう
警告すると、逆に「貴船(巡視船)は中国の領海に侵入した。中国の法律・法規を守ってほしい」
と応答してくるのが日課のようになっている。
将来、もし「尖閣有事」が勃発すれば、周辺の石垣島や与那国島といった島々も、必然的に巻き込まれる
であろうことは容易に予想がつく。中国は日本の反撃を防ぐため、空港のある石垣島を奇襲するかも知れない。
私は、尖閣危機は「今そこにある危機」だと感じる。普天間飛行場の県内移設にイエスかノーか、
という問いは、本来、県民がそうした知識を持っていることを前提として発せられるべきだった。
それは現在の国際情勢の下で、米軍の「抑止力」をどう評価するかという問題である。
八重山住民として、私は「抑止力」は県内に必要だと考えている。ただ以前にも述べたように、
それは必ずしも米軍でなくてもよく、むしろ自衛隊であるほうが望ましい。これに対し、県内移設反対派と
県紙は明確に「抑止力の虚妄性」(1月6日付の沖縄タイムス社説)などと述べ、抑止力という概念そのものを否定している。
知事選、衆院選とも、こういった問題が十分に論議されなかったのは残念だったが、与那国島では今年、
自衛隊配備の是非を問う住民投票が実施されそうな情勢になってきた。
昨年9月に行われた町議選で自衛隊配備に反対する野党が多数を確保したためだ。野党は多数になるのを
待ちかねていたかのように、住民投票条例を提出し、議会で可決させた。外間守吉町長はいったん、
首長に与えられた拒否権である「再議」を行使して住民投票を阻止する構えも見せたが、
最終的に野党の主張を受入れ、住民投票は2月22日に実施される見通しになった。
候補者を選ぶ知事選や衆院選で安全保障が争点になるのは望ましいことだが、安全保障の政策そのものを
住民投票に問うというのは、全く次元が違う。日本全体の浮沈にかかわる問題を、約1500人の町民の多数決に
ゆだねようというのは、どう考えてもおかしい。つまり安全保障問題は、住民投票にはそぐわないのだ。
与那国島では既に昨年、陸上自衛隊沿岸警備部隊の駐屯地建設が始まっている。住民投票で反対が多数を
占めたとしても、配備を中止させる法的拘束力はない。町民からは「駐屯地建設も進んでいるし、
今さら何の意味があるのか」とあきれ声も上がっている。
野党が提案した住民投票条例には、大きな問題点もある。中学生と永住外国人を「投票資格者」に加えているのだ。
つまり義務教育も終わらない子どもと、日本国籍を持たない人に、日本の安全保障に関する問題を判断させようというのである。
ただ、野党は「島が二分された現状を是正する手段は、住民投票以外にない」などと意気込んでいる。
独裁国家である中国が尖閣を含む八重山を攻略するため、軍事拠点を整備するとなれば、邪魔になる住民は全員、
強制退去させられることだろう。自衛隊配備反対の与那国町民や島外の反対派が「住民投票だ」などと騒いでいる
日本の光景は、中国に比べれば、ほのぼのとしたものだ。これが民主主義の国の良さではあるが、他方では弱点にもなる。
日本政府は今後、石垣島などにも自衛隊を配備したい考えだが、与那国島が悪しき前例となり、住民投票など
という流れになってしまっては問題だ。与那国島の住民投票は避けられないとしても、あくまでも今回に限った
「必要悪」と割り切った上で対処すべきだ。「備えあれば憂いなし」なのか「基地があるから攻撃される」のかが
真っ向から問われる。八重山は今年も、日本の安全保障に対する「問題提起の地」になりそうだ。 (了)
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4:名無しさん@13周年
15/03/02 15:30:43.97 /xfjKMJMR
イヤーまともなマスゴミがいてくれてよかった。八重山がんばれ
5:名無しさん@13周年
15/03/02 15:31:53.48 Wcn3b+L0Y
全員当選と言う珍事を喜ぶべきだがな
6:名無しさん@13周年
15/03/02 16:06:15.72 q9VwQEmHp
八重山日報がんばれ
7:名無しさん@13周年
15/03/02 21:32:42.14 TN2/qUkj9
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