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「もう帰ってこない」。川崎市の河川敷で中学１年、上村遼太さん（１３）の遺体が見つかった事件は２７日、川崎署捜査本部が
少年３人の逮捕状を取り、うち１８歳の少年１人を逮捕した。上村さんが住んでいた島根県・隠岐諸島の住民は事態の進展にも、
戻ることのない笑顔を思い出し、悲しみに沈んだ。
島根半島から北に約６０キロの日本海に浮かぶ隠岐諸島・西ノ島。上村さんは５歳の時、神奈川県から家族で移住してきた。
小学６年まで通っていた西ノ島小の金築康治校長は同日朝、事件が動いたことを知ったが、「ショックの大きさは変わらない。
遼太は帰ってこない」と悔しさをにじませた。
事件は島全体に大きな衝撃を与え、登校できなくなった児童や生徒も。金築校長は「悪い仲間との関係に悩んだりしている子供がいたら、
どうやって救えるのかを大人が考えないといけない」と声を振り絞った。
上村さんと釣り仲間だった中２の男子生徒（１４）の父親は「息子は『痛ましい』とすごく落ち込んでいる。自分の子のように
かわいがっていたので、犯人を許せない」と涙を流した。
上村さんが家庭の事情で引っ越したのは平成２５年７月末。同級生の女子生徒の母親は無料通信アプリＬＩＮＥ（ライン）に触れ、
「（転校後に）アップされた写真の友だちが不良っぽい子で、娘と大丈夫かなと心配していた。なぜ、あんないい子をひどい目に…」と憤った。
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