15/02/06 13:30:23.86
>>1より
・部族の心理を読み違えたか
とはいえ、アブドラ国王は短期的に試練に直面するものの、ISISはさまざまな部族の気持ちを読み違えた
ように見える。実際にヨルダンで国民心理を読み違えたのだとすれば、イラクとシリアでも同じ過ちを繰り返すかもしれない。
それこそが、自分の血みどろの手を過信して行き過ぎたザルカウィに起きたことだった。
アルカイダとともに米軍占領と戦ったスンニ派の反乱勢力は、ザルカウィの工業規模の殺戮や宗派大虐殺への
欲求に嫌気を差し、極め付けに部族の特権を奪われたことで、2006~09年にアルカイダを攻撃するようになった。
ISISよりも広く国境をまたぐ現象であるスンニ派部族政治のコイルは、滑りやすかったりするのだ。
ISISが自滅への道を歩むこの動きを止めるものがあるとすれば、それは西側が地域の独裁者、
特にシリアのバシャル・アサド大統領への依存に再び傾くことだ。
ISISを前にして、一部の西側の軍実力者はアサド体制に対して「(知らない悪魔より)知っている悪魔の方がまし」
というモードに入っている。
シリアのスンニ派の心理を反ISISに変える助けになるのは、アサド家を権力の座から降ろすことだ。
そしてこれは、もしかしたら、アサド体制の最大の支援国であるイランと米国との和解の好ましい副産物として
実現できるかもしれない。(了)