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★8分遅刻で2時間タダ働き、暑くて失神…中国のユニクロ下請け工場の過酷過ぎる現場 国際NGOなどが勧告
2015.1.15 17:17
ファッションブランド「ユニクロ」の製品などを製造する中国の2工場について、
国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」(HRN、東京)などは15日、
「長時間の過重労働や危険な労働環境がある」として、ユニクロを展開する
ファーストリテイリング(山口市)に改善を促すよう勧告したと明らかにした。
HRNは、香港に拠点を置くNGO「SACOM」とともに、中国の大手衣料工場の
パシフィック社とルンタイ社について調査。2014年7~8月には、
SACOMの調査員が労働者として工場に潜入した。さらに、別の調査員が工場近くの
レストランや寮、売店などで聞き取り調査を行うなどして、報告書をまとめた。
その結果、夏場には38度を超すエアコンのない室内で、労働者が上半身裸で働く
過酷な労働環境が明らかになった。SACOMの聞き取り調査に、労働者は
「あまりの暑さに夏には失神する者もいる」「まるで地獄だ」などと語ったという。
工場内は換気も十分でなく、染料などの化学薬品がポリバケツに無造作に入れられていた。
また、パシフィック社には罰金制度が数多くあり、労働者が8分遅刻すると、
2時間分の給料が差し引かれることもあったという。「間違えた生地を使ったこと
による罰金証明書」などの多数の証明書が存在していた。
2社の基本給はそれぞれ月1550元(約2万9500円)と1310元(約2万4900円)で、
工場所在地の最低賃金。労働者は1人あたり1日平均11時間働き、休みは月1~2日だった。
報告書を受けて、ファーストリテイリングは「指摘された問題点について、
早急に是正するよう強く要請するとともに、改善の実現に全面的に協力する」などとするコメントを出した。
URLリンク(www.sankei.com)