14/12/24 13:16:17.80
>>1より
性的虐待に遭った子供たちを対象にした24時間の電話ヘルプラインが設置されたのは、報告書の公表から
3カ月半以上もたった12月中旬だった。当局の対応の遅さも、問題が常態化する遠因になった。
■「恥の文化」
ロザラムでは、白人の少女への虐待が問題となったが、パキスタン系が同じアジア系の少女たちに行う性的暴行は、
表沙汰にはならず、泣き寝入りの場合がほとんどで、問題はより大きいとみられている。
ロザラムから90キロほど離れたスキプトンという街のパキスタン系数百人が住む小さな地域で育った
ルズワナ・バシールさんもその一人だった。
隣人の性的虐待が始まったのは10歳のとき。恥ずかしくて誰にも言えなかったが、
18歳でオックスフォード大学に入学し、家族から離れ生活するようになって転機が訪れた。
優秀な成績で米国に留学、企業家となって10年後に帰省し、ほかの被害者と告発。
虐待者の有罪判決を勝ち取ったが、小さな社会では疎んじられる存在となったのだ。
しかし、バシールさんはこの経験を英紙に寄稿し、「恥の文化」を克服しないことには、
犠牲者はなくならないと主張し、移民社会の変革を促した。
英下院は今年11月、地域と地方行政委員会を開き、組織的な子供の性的虐待の問題について審議。
「ロザラムの事件は例外的なものではなく、英国全土に広がっている問題だ」と結論づけ、
未成年者の保護制度が「実態から乖離(かいり)している」として見直しを求める勧告を出した。
しかし、少女たちが受けた心の傷を癒すことはできていない。 (了)
自らのレイプ体験を語るパキスタン系のルズワナ・バシールさん(撮影:Christopher Michel、撮影日:2014年5月7日)
URLリンク(www.sankei.com)