14/12/10 14:02:14.07
★朝日の「慰安婦問題」誤報訂正でNYTの日本叩きは手詰まりか?
2014.12.10(水) 古森 義久
12月3日、米国大手紙の「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」が、日本国内での朝日新聞に対する
批判は「日本の右翼による新聞攻撃」だと断じる記事を載せた。慰安婦問題の誤報を訂正した
朝日新聞を非難するのは不当な言論弾圧であり、安倍晋三首相がその先頭に立っているというのだ。
今回は、この記事の偏向ぶりと、その奥に垣間見える慰安婦問題に関する同紙の主張の変容を指摘してみたい。
(ニューヨーク・タイムズは12月4日付の社説でも、「日本の歴史のごまかし」という見出しで同
じ趣旨の主張を述べているが、今回は前述の記事1本に絞って論評することとしたい。)
3日付のこの記事はニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティン・ファックラー記者によるもので、
「日本の右翼が戦史を書き換え、新聞を攻撃する」という見出しが付けられていた。
慰安婦報道の誤報の先駆けとなった元朝日新聞記者の植村隆氏にインタビューして、
同氏が右翼勢力から不当な攻撃を受けているとする報道である。
この記事が描き出していたのは、日本の良識の代表である朝日新聞を、安倍首相をはじめとする
右翼が危険な国粋思想に基づいて攻撃し、言論や人権までを弾圧しているという構図である。
しかし、日本の現実から見れば、これはまったく倒錯した虚構の構図だと言える。
■罪のない被害者として描かれる植村隆氏
記事を読むと、まず日本での朝日新聞をめぐる状況について以下のような記述があった。
「植村氏はいまや日本の政治右翼の標的となった。暴力的な威嚇は植村氏の大学での職を奪ってしまった。
超国粋主義者たちは植村氏の子供を狙い、インターネットで彼の十代の娘を自殺に追い込もうとまでしている」
「この脅しは、右翼のメディアと政治家による、朝日新聞に対する憎悪に満ちた広範な攻撃の一環なのだ。
右寄りの安倍政権下で盛んになった日本の戦争責任をめぐる論争の最新の爆弾投下でもある」
「吉田清治証言はその信憑性が20年前にすでに否定されているが、日本の右翼は朝日新聞の姿勢を叩き、
廃刊へと追い込むための不買運動を呼びかけている」
「植村氏は『右翼たちは歴史を否定するために威嚇という手段を使い、私たちを沈黙させているのだ』と語った」
これらの記述は、植村氏を罪のない被害者、犠牲者として描き、「日本の右翼」が暴力的な迫害を
彼の家族に加えており、しかも安倍政権もそれに加担し、扇動しているような印象を与える。
一方でその記述には、植村氏が慰安婦をあえて挺身隊と混同し、日本軍による強制連行はなかったのに
あったかのように虚報を流したことはまったく出てこない。植村氏は正しい報道をしたのに右翼に
脅迫されている、というわけだ。
日本のメディアはむしろ植村氏の釈明と反論を求めているのに、同氏が身を隠し、沈黙を保ったまま
だという事実も浮かんでこない。また、植村氏に対する脅迫については日本のメディアと有識者が
激しく非難しているのに、その事実も見えてこない。さらにこの記事は、植村氏の勤務先の大学を
脅した男が逮捕されたことも報じていない。
要するに、日本は法治の国であり、こうした威嚇をみんなが非難し、国民の権利や安全が保護されている
国だという事実をまったく無視しているのだ。
■日本は首相が先頭に立って言論弾圧をしている?
この記事は、安倍政権に批判的な2人の日本人学者のコメントを取り上げ、安倍政権下の日本がまるで
言論弾圧、人権抑圧の独裁国家であるかのようにも描いていた。
「上智大学の中野晃一教授は『朝日新聞が誤報を認めたことは、歴史修正主義の右翼たちにとっては、
それ見たことかという絶好のチャンスとなった。安倍首相はこれを歴史問題追求のための好機と見たのだ』と語った」
>>2へ続く
URLリンク(jbpress.ismedia.jp)
※過去のスレッド(DAT落ち)
★【国際】NYT東京支局のマーティン・ファクラー氏が書いた日本批判の記事で猿払村「朝鮮人追悼碑中止はネット右翼の抗議ではなく、無許可だから」
スレリンク(newsplus板)
2:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
14/12/10 14:02:24.85
>>1より
「植村記者救済の署名運動をしている政治学者の山口二郎氏は、『安倍氏は朝日新聞の問題を、
メディア全般を脅して自己検閲へと追い込むために利用している。これは新しい形のマッカーシー旋風だ』と述べた」
「歴史修正主義の右翼」「安倍首相」と並べば、ニューヨーク・タイムズのメッセージの意図は明白で、
「安倍氏がメディアを脅して、黙らせようとしている」という主張が容易に思い浮かぶ。
つまり、日本は首相が先頭に立って言論弾圧をする国だと言いたいのである。
■主張の根拠がだんだん薄弱になってきた
さて、慰安婦問題の核心である「日本軍の組織的な女性の強制連行」という点では、
この記事はどんなスタンスを取っているのか。
それは予想通り「組織的な強制連行があった」という立場である。記事には次のような記述がある。
「日本軍が数万人の朝鮮出身者やその他の外国の女性たちを強制して性的奴隷化したという見方は
現在国際的に受け入れられている」
「主要な歴史学者のほとんどが、日本帝国陸軍が占領地域の女性を戦利品のように扱い、集団で拘束し、
慰安所という軍用の売春宿に閉じ込めたという主張に同意する」
「東南アジアでは日本軍が女性たちを拉致して、売春宿で働かせたという証拠は存在する」
「だが、朝鮮半島では日本軍が女性たちを拉致したり、強制連行に直接関与したことを示す証拠はほとんどない」
「日本の歴史修正主義者たちは、拉致の証拠が不足していること利用して、身柄を拘束されて性的奴隷に
された女性は1人もいないと主張する」
以上の記述を見ると、さすがのニューヨーク・タイムズも「日本軍による20万人の女性の強制連行があった」
という主張の根拠がだんだん薄弱になってきたことが分かる。「朝鮮半島では日本軍の強制連行の証拠
はほとんどない」と書くのは、ニューヨーク・タイムズとしては画期的なことであろう。
一体、何をきっかけにこれまでの主張を覆すようになったのか。
さらには「主要な歴史学者のほとんど」という表現も説得力を欠く。どこの、何という名前の歴史学者なのか。
その主張にはどのような証拠があるのか。
こうした説明は皆無であり、事実を伝える記事として致命的な欠陥があると言わざるを得ない。
仮にも国家の過去の犯罪性を糾弾するのならば、誰もが納得できる証拠を示すべきであろう。
「学者のほとんどが同意している」だけでは、あまりにお粗末である。
■悪のイメージを植えつける伝統的攻撃パターン
それにしても、この記事には意味の不明なレッテル言葉があまりにも多すぎる。まずは「右翼」、
そして「ナショナリスト(民族主義者、国粋主義者、国家主義者など)」「歴史修正主義者」などである。
なかでも「右翼」という言葉は記事のなかでなんと9回も使われていた。
右翼やナショナリストといった言葉に共通するのは、意味が曖昧で、ネガティブなイメージだけを想起させる
「ののしり言葉」だという点である。攻撃したい対象を「右翼」「ナショナリスト」呼ばわりし、
悪のイメージを植えつける。これがニューヨーク・タイムズの伝統的な報道姿勢である。
しかしそのニューヨーク・タイムズでさえも、慰安婦問題に関する主張の鋭さが衰えてきた。
同紙は長い年月にわたり、慰安婦問題で朝日新聞とスクラムを組んで日本糾弾の先頭に立ってきた。
しかしここに来て主張を後退させつつある。
これは、日本側にとっては歓迎すべき動きだと言える。「日本軍による20万人女性の強制連行」という
世紀の濡れ衣もついに晴らせそうな兆しが見えてきたのである。 (了)
3:名無しさん@13周年
14/12/10 14:23:53.90 qqlDKmElT
そもそもニューヨーク・タイムズ(NYT)だからって名前だけで
鵜呑みにする人が減ってることに気づくべきだよな!
ニュースメディアがプロパガンダ組織だってことはまともな人は気づいてるからな!
印象的な言葉だけではなく、信頼できる根拠や証拠を一緒に証明してもらわないとな!
4:名無しさん@13周年
14/12/10 14:59:05.49 EQeleNE4o
言いがかりで記者を拘束する本当の言論弾圧国家韓国には何も言いません
5:名無しさん@13周年
14/12/10 15:23:01.07 QruV0ij0y
国境なき記者団は憂慮を表明したのに、この人は韓国について何も言わないのかな
6:名無しさん@13周年
14/12/10 15:29:46.43 GAKHLqqob
こういう記事は徹底的に叩いて反論しないとな
7:名無しさん@13周年
14/12/10 15:35:51.92 PP7d9EzFx
売春婦を罪の無い慰安婦に仕立てるのと同じやり方だ
8:名無しさん@13周年
14/12/10 17:27:42.69 gyunT3/Bu
ニューヨークタイムズやCNN、今年の初めにシナ資本(=中共政府)が買収にかかっている、
という報道があった。ついに買収されたかな、全部ではなくとも部分的にでも?
この記事はまだ事実を述べているところがあるが、その後の論説がプロパガンダそのものだ。
9:名無しさん@13周年
14/12/10 17:53:58.41 gyunT3/Bu
>>8
URLリンク(www.nytimes.com)
日本における歴史の修正 ― 論説委員会、12月3日
日本の政治右翼は安倍晋三首相に勇気つけられて、先の大戦で日本軍が数万の
女性を戦時遊廓で働かせた不名誉な一章を否定するための脅迫キャンペーンを
行っている。
日本の多くの学者と非日本人の研究者たちは、この遊廓プログラムで日本兵は
アジア戦線全域の女性を性的に虐待したという歴史的事実を、これまでに
「慰安婦」からの幅広い証言にもとづいて立証した。
いまこのような出来事を戦争中の日本の敵によって捏造されたまったくの
虚偽、とする努力が勢いを増しつつあり、歴史修正主義者たちは、売春を強要
された女性に対して1993年に政府が出した謝罪を撤回させようとしている。
このナショナリズムを盛り上げる意図を持つ安倍政権は、性奴隷に関する
1996年の国連人権委員会の報告の見直しを求めて拒否された。しかし国内で
右翼は1980年代と1990年代の朝日の記事の部分的撤回の機会を捉えて朝日
たたきを続けており、「慰安婦」プログラムというもっと大きな歴史的
真実を否定しようとしている。
安倍政権は戦争の歴史を修正するよう要求するこれら勢力に迎合して火を
弄んでいる。「かれらは我々を脅して沈黙させようとしている」と元朝日
記者の植村隆は語り、いかに過激ナショナリストたちが自分と家族に対して
暴力的な脅しをかけてきたかを述べた。
安倍氏は中韓両国からの批判、そして米国の不満を受けて、去る3月、かつて
の謝罪を維持する、と述べている。この謝罪では、日本は南朝鮮その他の数万
の女性を強制して性奴隷とした、と認めている。歴史修正主義者たちの陰謀に
も関わらず、これこそが歴史的真実である。
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