14/10/14 16:47:59.89
>>1より
このアマゾンに対抗するのがグーグルである。グーグルは2014年8月に「Project Wing」と題したプロジェクトを
発表し、オーストラリアで行ったテスト動画を公開した。グーグルも商品配達のためのドローン開発ではあるが、
アマゾンが30分程度の輸送時間を構想しているのに対し、グーグルは10分以下を構想している。グーグルが
具体的にどういった商品輸送を考えているのかは現時点では不明だが、両社ともに異なる角度からドローンを
開発しているようだ。
こうしたプロジェクトの発表の中、2014年9月26日、ドイツの運送大手「DHL」がドローン配達プロジェクト
「「Parcelcopter」(パーセルコプター)によって、実験的に配送を開始したと発表した。重量は5kgで
最高速度は64km。ヨーロッパで初の飛行許可が下りた背景には、薬品などの緊急医療品を離島に配送するという
目的がより公共的であったことや、距離にしてわずか12キロと限定的な輸送空域であったことが挙げられるだろう。
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このように、配送手段としてのドローンはますます進化を遂げている。各社が重量や配送時間等様々な
目的を定めて開発していることから、近い将来には空を小型ドローンが飛び交うことも考えられる。
無論、世界中の航空法等の観点から多くの規制が課されることが予想されるが、DHLのように、緊急物資を離島や
山岳地帯等に速やかに運搬することが可能となったことは、ドローン技術発展にとって大きな進歩であろう。
■さらなる進化をみせるドローン
さらにドローンの進化は止まらない。
アマゾン、グーグルとくればフェイスブックも黙っていない。フェイスブックは、なんとジャンボジェット機のボ
ーイング747型と同等サイズのドローンの飛行実験を2015年に予定していると発表した。その目的は、ドローンを
大型のWi-Fi接続器として飛ばすことで、地政学上インターネット接続が困難な地域にもインターネット接続を
可能にさせるというもの。機体に設置された太陽光発電パネルによって、飛行とWi-Fi電波の送受信に必要な
電力を発電し、最長で数カ月から一年飛び続ける予定とのことだ。
インドやアフリカをはじめとして、ネット接続が不十分な地域を飛行する。技術的問題に加え、各国の法等問題は
山積みだが、今後3?5年で本格的に実用するとのことだ。無論フェイスブックとしては、これまでインターネットに
触れられなかった人々をフェイスブックに登録させることを目的としている。またこれと同様に僻地へのネット
接続を目的としたドローン計画はグーグルも行っている。
■ドローンの発展とビッグデータが導く「新天地」
前述のとおりドローンは「空の産業革命」とも呼ばれているが、ここまでの発展は単なる技術発展では説明が
つかない。IT企業のドローン開発の背景には、スムーズな流通という理由の一方で、広くドローンによる
データ収集というもう一つの理由がある。
近年のIT企業の発展に、ビッグデータと市場の拡張は不可避のテーマだ。インターネットという「サイバー空間」
によってビジネスの領域を拡張してきたこの数十年で、サイバー空間そのものは一種の飽和状態、頭打ちの
状態となってきた。そこで新たな領域を模索してきたマーケティング業界が、人間の内部、あるいは脳に着目
することになる。
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