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<自治体破綻>富津市が18年度に破綻の恐れ 千葉
千葉県富津市は2013~19年度の中期収支見込みを公表し、15年度決算で実質収支が
赤字となり、18年度には「破綻状態」と判断される財政再生団体に転落する見通しであると
明らかにした。15年度には市の貯金にあたる財政調整基金が底をつくなど厳しい状況にあり、
市は破綻回避のため、公共サービス範囲の見直しや職員の削減などに乗り出す方針。佐久間
清治市長は「もはや従来の取り組みだけで状況を克服することは困難。行政の経営そのものを
改革、実行していかなければならない」と話している。
「現在の財政状況は破綻寸前状態と言える。これまでの先送り体質を猛省する」。先月29日に
臨時記者会見を開いた市幹部は厳しい表情をみせた。
市によると、今年度の決算見込みは歳入が160億1300万円、歳出が160億300万円で
辛うじて黒字となる。だが、財政調整基金残高はわずか1億5000万円。「場当たり的に
取り崩してきた」(幹部)ため、15年度末には残高がゼロになり、決算も3億2400万円の
赤字となる見通しだ。
さらに19年度までには累積赤字額が約28億円に達し、18年度に実質赤字比率が2割を超え、
北海道夕張市のように国の管理下で財政再建する財政再生団体に転落する恐れがあるという。
市は1999年度に「財政非常事態宣言」を出し、行財政改革に取り組んできた。05年に宣言を
解除したが、�