14/09/16 23:14:27.27
>>1より
■海外戦没者への思い
天皇陛下は、戦後50年を迎えた平成7年、「慰霊の旅」で国内各地を回り終えると、宮内庁の幹部に、
太平洋諸島を訪れて戦没者の慰霊をしたいと話されるようになりました。
これを受けて実現したのが、戦後60年にあたる平成17年の天皇皇后両陛下のサイパン訪問でした。
天皇陛下は、出発前のおことばの中で、「海外の地において、改めて、先の大戦によって命を失った
すべての人々を追悼し、遺族の歩んできた苦難の道をしのび、世界の平和を祈りたいと思います」と述べられました。
皇后さまも、この年、海外で亡くなった戦没者に寄せる天皇陛下の思いについて、「南太平洋の島々で
戦時下に亡くなられた人々のことを、深くお心になさっていらっしゃいました。外地のことであり、
なかなか実現に至りませんでしたが、戦後60年の今年、サイパン訪問への道が開かれ、
年来の希望をお果たしになりました」と文書で述べられました。
宮内庁は当時、パラオをはじめ、マーシャル諸島とミクロネシア連邦への両陛下の訪問も検討しましたが、
これらの国については、相手国が受け入れ態勢を整えるのが困難だとして訪問は見送られました。
しかし、天皇陛下はその後も、太平洋諸島で亡くなった人たちへの思いを抱き続け、ことしに入る前から、
パラオでの戦没者の慰霊について再び強く希望されていました。
■ことしは広島、長崎、沖縄へ
両陛下は、ことしは夏の沖縄訪問に続いて来月には長崎を訪れ戦争犠牲者の霊を慰められます。
また、11月には、広島の平和公園を訪れる方向で検討が進められていて、来年の戦後70年を前に、
戦後50年の節目だった平成7年の「慰霊の旅」に続いて、広島、長崎、沖縄の3県で、
戦争犠牲者を慰霊される見通しです。 (了)