14/09/02 14:43:29.47
>>1より
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この論文は、これまで「アジア回帰」が抽象的に論じられてきたのに対し、具体的に、いくつかの措置を明示的に
列挙したことに意味があります。何よりも、中国の露骨な拡張主義的政策の結果、今日の中国はアジア太平洋地域に
おいて孤立しつつあり、米国としては自信をもって対中国対抗策を打ち出すことが期待されている、というのは正鵠を射た指摘です。
今日の中国の宣伝戦の代表的なものは、「太平洋は中国、米国を受け入れるだけの十分なスペースがある」という
太平洋分割管理論、あるいは「新型大国関係」論、さらには「アジアの安保構想」論などでしょう。
これらの宣伝的表現は、習近平体制下で一層強まりつつあります。
宣伝戦のために、中国が米国人や米国弁護士事務所を利用しているという指摘は、これまでも多くの人によって
なされてきました。この点については、日本との関係においても、中国は基本的に同じような方策を取ると考える必要があります。 (了)