14/08/07 15:18:24.46 0.net
◆行政からの規制強化でビーチは「あきらめの夏」
「今年3月に施行された条例によりライブやDJイベントはもちろん、海の家で有線やラジオなどBGMを流すのもダメ。
もちろんお客さんがラジカセなどを持ち込むのもダメです。海の家でお酒を飲むのはいいけど、
浜辺に出ての飲酒は禁止。しかも営業は18時まで。売り上げも前年比70%ダウンです。
電気代、ガス代も値上がりしたし、営業すればするほど赤字が増えていくんです」(海の家関係者)
7月下旬、週末の日中。曇り空とはいえ30℃を優に超える気温。昨夏まで「関東随一のビーチ」
といわれ若者たちで溢れていた逗子海岸の賑わいは完全に消え去っていた。浜辺でカラ元気を振りまいているのは、
客入り不振に喘ぐ海の家のアルバイトと女子高生数名。条例違反を取り締まる行政に委託された
制服姿の警備員だけが爛々と目を光らせていた。
こうした現状を嘆く逗子海岸営業協同組合の富田淳常任理事(47歳)は、「一番の被害者は利用客だ」と、
行政に対し疑問を呈する。
「浜辺で酒も飲めない音楽も聞けない。こんなビーチに誰が来ますか? 来場者数は現時点で昨年の4万人から
今年は8000人にまで落ち込みました。それを『ファミリービーチを目指す』とする行政に問うと、
『素行不良の若者が減ってファミリー層が増えた』と胸を張るんです。政策は間違っていないという
言い分なのでしょうが、それは若者が消えた分、家族連れが目立っただけのこと。
行政は何ら集客のための対策を講じてくれません。前年と同じく4万人をファミリーで埋めて、
それで初めて『ファミリービーチ化』は成功と言えるのではないのでしょうか」
こうした行政の強固な方針転換は「あの殺人事件が原因だ」と海の家事業者は口を揃える。
事件は昨年7月14日、夜の逗子海岸で起きた。男性2人が男に刃物で刺され、横須賀市に住む職業不詳の男性(30歳)
が2時間後に死亡。別の男性は命を取りとめた。暴力団関係者が内情を話す。
「ヤクザ組織の海の家の利権をめぐるいざこざ。’12年にも江の島で対立組織同士の殺人事件があり、その報復だった」
こうした背景もあり、昨年11月、海の家事業者は頭ごなしに冒頭のような“強固な条例”を押し付けられた。
組合がDJイベントなどの自粛を楯に譲歩を促すも、梨のつぶてだったという。前出の富田氏が経緯を語る。
「確かに昨年は、’12年の殺人事件の煽りを受け、規制が厳しくなった片瀬江ノ島から、
乱痴気騒ぎをしたい若者たちが流れてきて、ダンスも刺青も何でもアリ。
僕らから見ても秩序が乱れた海岸になってしまいました。そこは襟を正さなくてはいけない部分です。
しかし、毎年行われていた海開き前の行政との指針会合が、’12年からは海の家事業者を除いた形で開かれ、
僕らは話のテーブルから降ろされていました。行政や警察との話し合いができない今、
事前に対策が取れないのです」
事業者側は「このままだと来年は廃業する業者が出てしまう」と顔色は悪い。
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