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安倍首相はなぜウソをついてしまうのか?
[2013年09月24日] 週プレNEWS
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なぜ、これほどウソを量産するのか? 政治評論家の浅川博忠氏が首相の心理をこう解説する。
「確かにウソ、それも場当たり的なウソが目につきます。昨年の衆院選と今年の参院選前までは『選挙に勝ちたい』という安倍さんの心理が見え隠れしていました。
例えば、首相の持論である憲法改正。持論に支持が集まらないと見るや、にわかにトーンダウンし、同じ改憲でも発議要件を緩和するために96条の改正を言いだし、
それも評判が悪いとわかると、今度は集団的自衛権の容認を目指して、解釈改憲へと軸足を移しています。
アドバルーンを上げて世論の反応をうかがい、政策を出したり引っ込めたりする。それは政界の常で、政治家なら誰でもすることです。
ただ、安倍首相の場合は選挙前の支持率ダウンを恐れて安全運転に徹するあまり、くるくると言うことが変わる。それが有権者にはウソの連発と映るのでしょう」
政治評論家の有馬晴海氏も、首相の選挙への執念がウソ連発につながっていると分析する。
「安倍ノートと呼ばれるものがあります。6年前、首相が参院選の大敗と潰瘍性大腸炎によって政権を放り出した直後から、彼が日々の反省点、教訓などを書き留めたものです。
そのノートを通じて、安倍さんはもう一度自民党総裁になり、衆院選に勝って首相に返り咲き、そして参院選に連勝して衆参のねじれを解消すると決意したと聞いています。
つまり、衆院選と参院選に勝たないかぎり、安倍さんが政治家として負ったトラウマは解消しなかった。そのせいか、首相は選挙に勝つためならウソも大丈夫、ウソは選挙に勝つための気合い、リップサービスにすぎないと受け止めているフシがあります。
オリンピックの招致も一種の選挙です。首相にすれば、IOC総会でぶち上げた汚染水にまつわるウソも、招致競争という選挙に勝利するために必要な気合い、リップサービスと考えていたのかもしれません」