14/04/18 13:25:59.06 Kharf94lm
【歴史】コロンブスの町、崩壊の原因はビタミンC不足による「壊血病」との研究
クリストファー・コロンブスの一行は2度目の航海で重度の壊血病を患い、
「新世界」に初めて築かれたヨーロッパの入植地の崩壊を招いたという。
1492年、コロンブスは大西洋を渡り、ヨーロッパによる新世界征服の幕が開いた。
翌年の2度目の航海で、1500人の入植者と共に現在のドミニカ共和国に入植地ラ・イサベラを築く。
ラ・イサベラはヨーロッパ人が初めて定住した西半球の町だったが、病気と困窮のために4年足らずで遺棄されてしまう。
町が終わりを迎えた原因は天然痘、インフルエンザ、マラリアなどの伝染病と長く考えられてきた。
ところが、遺跡として残る墓地を調査した結果、当時の船乗りを苦しめていた壊血病、
つまり重度のビタミンC欠乏症が入植者に蔓延し、崩壊を招いたと判明。
研究に参加したメキシコ、ユカタン州立自治大学(Universidad Autonoma de Yucatan)の
考古学者ベラ・ティースラー(Vera Tiesler)氏は、「文献を見る限り、当時の人々は例外なく
熱病や疫病に悩まされていた」と話す。「特に壊血病の影響が大きい」。
ラ・イサベラの教会跡では、小規模な墓地の調査が1980年代から断続的に行われ、
主に船乗りや入植者の人骨が発掘されている。
◆骨は語る
被葬者が結核や梅毒などの病気に感染していたら、骨格にその痕跡が残る。ティースラー氏らは、男性26人、
女性1人分の骨を調査したところ、少なくとも20人に“重度の壊血病”の痕跡を確認した。
例外なく体重を支える左右の骨に残っていたことから、骨髄炎など感染症の疑いは消える。
オランダ、ライデン大学医療センターに所属する壊血病の専門家ジョージ・J・R・マート(George J. R. Maat)氏は、
「自然治癒した壊血病の説得力のある証拠だ」と分析する。
イカソース
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)