24/12/23 07:57:35.06
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かつて消臭スプレーのテレビCMといえば、汗臭い男性に顔をしかめる女性といった構図
がよく描かれてきた。だがこうしたステレオタイプな表現は早晩NGになっていきそうだ。
2024年は男性イジリ、からかいが炎上に至るケースが頻発した。ジェンダー炎上の
新傾向といっていいだろう。女性に対してNGな言動は男性に対してもNGであるはず。
(中略)
24年のネット炎上の特徴を1つ挙げるならば、
「男性イジリも許されなくなってきた」に尽きるだろう。
筆者は、飲食店などで「バイトテロ」が頻発した13~15年ごろ、SNSリスク対策や
広告宣伝の炎上回避をテーマとする講演で講師を務めたが、当時は、女性差別、
女性蔑視的な見方をされ得る投稿やコンテンツはもちろんNGであるのに対し、
男性はからかいやイジリの対象になっても笑い飛ばされ、炎上リスクは極めて低かった。
だが10年の時を経て、状況は一変している。
・堀江貴文氏vs.妹尾ユウカ氏の「パーカーおじさん」論争
・フジテレビ男性新人アナウンサーへのからかいが問題化
・牛角の「女性半額食べ放題」キャンペーンが批判される
・フリーアナウンサーの「男性は汗臭い」投稿で事務所契約解除
・父親をdisるフレーズが記された子ども服・用品が発売中止
このように24年だけでも男性をからかう、イジる、小バカにするような発言や
投稿、企画、商品がすぐさまやり玉に挙がり、しゃれでは済まなくなってきた。
「弱者男性」という言葉も定着し、男性の立場が以前より相対的に
弱まっているのかもしれない。だが、男性差別的な扱いにもしっかり
声が上がることは、ジェンダー平等意識の高まり、進化でもある。
ジェンダー平等は、女性差別の是正だけではない。
2025年=昭和100年を迎えるに当たり、性別関係なく、“昭和的”な
しがらみや旧習から脱して、自身も組織もアップデートしていく必要がある。
(中略)
以下のようにジェンダー炎上を7パターンにジャンル分けした。
1. 人をからかって笑いを取る、特に男性相手ならば許されると勘違いしがちな「イジリ、男性差別型」
2. “夫は仕事、妻は家庭”のような旧習が抜けきれていないことで起こる「性別役割の固定化型」
3. 性的な表現やセクハラ行為に該当する「性的、セクハラ型」
4. 賛否が割れる少女アニメを起用することで発生する「萌(も)え絵トラブル型」
5. 購入してケアしないと魅力が落ちるかのようにあおる「不安、ルッキズム助長型」
6. 公開、投稿当時は炎上していないものの、今後はハイリスクな「炎上未遂型」
7. 上記に当てはまらない「その他」
何が炎上の引き金になるのか、怒りの導火線に火が付くのか、過去の事例から学べることは多い。
(以下略)
(次へ続く)