24/12/19 15:06:05.45
★「赤旗」は絶好調なのに-- 共産党、伸びない理由 異論許さぬ閉鎖性
今回の衆議院選挙で、共産党は公示前の10議席から8議席に後退した。
派閥の裏金問題など、自民党が大幅に議席を減らす大きな要因を党機関紙「赤旗」が報じて存在感を示したが、比例得票数も減らした。
なぜか。専門家や元党職員は「党の閉鎖性に問題がある」と口をそろえる。
投開票日の10月27日夜、田村智子委員長(59)は「赤旗」が自民党の裏金疑惑を掘り起こしてきたことを強調し、
「共産党と赤旗が暴いた事実が選挙全体の情勢に大きく貢献している」とアピールした。
赤旗は2022年11月、自民党の主要5派閥が政治資金パーティー券の収入2500万円分を不記載にしていたと特報。
「脱法的隠蔽(いんぺい)だ」と指摘し、裏金問題の先べんをつけた。
選挙終盤には、裏金問題で自民党公認を得られなかった候補者が代表を務める自民党支部に、
公認候補と同額の2000万円が党本部から振り込まれていたとスクープした。
田村氏が言うように、共産党の問題提起、追及は自民党を単独過半数割れに追い込む逆風を吹かせた。
だが、共産党への順風にはならなかった。
衆院選では8議席の獲得にとどまり、比例得票数も416万票だった前回の21年衆院選から19・3%減の336万票となった。
「日本共産党―『革命』を夢見た100年」の著書もある中央大学法学部の中北浩爾教授(政治学)は、
党員の高齢化による組織の弱体化など複数の要因があると前置きしつつ、こう分析する。
「注目すべきは、れいわ新選組が躍進し、共産党の議席数を追い抜いたことです。
両党には政策面の類似性があり、いずれも急進左派と位置づけられますが、組織のあり方は対照的です」
れいわ新選組は今回、公示前の3倍となる9議席を獲得。
比例得票数は前回の21年衆院選から71・7%増の380万票となった。
共同通信が実施した当日出口調査によると、10~30代の若年層の投票先で、
共産党は2・8~3・3%だったのに対し、れいわは5・1~6・3%にのぼった。
「欧州の急進左派の主流は、現在、民主的社会主義政党となっています。
例えば、スペインのポデモスやギリシャのSYRIZA(急進左派連合)といった政党は、
ポピュリズムの政治手法をとって反緊縮を訴え、移民をはじめ多様な人々を動員してきました。
れいわ新選組も、同じく反緊縮をスローガンにしつつ、障害者を候補者に立てて、演説会に幅広い層が集まり、対話する。
これに対して、共産党は民主集中制を原則とし、画一的で閉鎖的な組織になっています」
中北教授が挙げる「閉鎖性」を象徴する出来事として、昨年から続く処分問題がある。
元共産党職員の松竹伸幸氏(69)=京都府=は、党首公選制導入などの党改革を主張。
「共産党の内情がよく分かる」との触れ込みで、著書を刊行した。
共産党は「党の決定に反する意見を勝手に発表しない」とする規約違反や
「党に敵対する行為」に当たるなどとし、松竹氏を除名処分とした。(続く)
毎日新聞 2024/12/18 東京夕刊 URLリンク(mainichi.jp)
続きは>>2-4
2:擬古牛φ ★
24/12/19 15:06:39.76
>>1の続き
1月の党大会では、この処分に疑義を呈した神奈川県議が糾弾された。
8月には松竹氏の処分見直しを求めた福岡県委員会の議論をブログに記した元党職員の神谷貴行氏(54)も除籍処分となった。
除名・除籍の撤回や慰謝料の支払いを求め、党を提訴している2人は、今回の結果をどう受け止めているのか。
比例代表で共産党に投票したという松竹氏には忘れられない出来事があるという。33年前のことだ。
クウェートに侵攻したイラクに、米軍主体の多国籍軍が攻撃した湾岸戦争。
多国籍軍の介入について党の態度を決める常任幹部会で、当時、党委員長だった不破哲三氏(94)は、
イラクのクウェート侵攻を「侵略」と捉え、多国籍軍を支持した。
ただ、他の出席者は米英主導の多国籍軍の行動を「覇権的だ」と批判したという。
最終的に不破氏の意見が、党のスタンスとなったが、松竹氏は「この頃の共産党には、
多様な意見を受け入れようとすべく、議論を歓迎する土壌がありました」と振り返る。
そして、「共産党は今回の結果をふまえ、組織のあり方を考え直すべきだ」と話す。
神谷氏は今回、共産党を応援しなかった。処分問題をふまえ、「しっかりと国民の審判を受けてほしい」と思ったからだ。
周囲でも、今回は投票しなかったという支持者、候補者回りを一緒に手伝う人がいなかったと話す党関係者がいた、という。
「忌避される要素があって選挙で審判が下った。だが、原因について誰も言及せず、タブー視している印象を受けます」
神谷氏は県委員会から調査を受ける中で、問題行動を起こした党員が反省文を書く「自己批判」を強要されたという。
また、幹部5人に囲まれて「自己批判しろ」「お前のためを思っているんだ」などと2時間ほど責められたと主張する。
除籍に伴って、党職員としての身分も失い、今は失業保険でしのいでいるが、
病気を患う妻、大学受験を控える娘の将来を考えると不安は尽きない。
それでも、共産党の取り組みは、政治の流れを変え、市民生活を支えてきた側面がある、と思っている。
地域の党員が生活相談を受け、その内容を行政に伝える。赤旗は政権を監視する役割を果たしてきた、とも考えている。
「共産党の大きなリソースは日本社会にとってかけがえのないものです。
絶対多数ではない『ご意見番』として、必要なはず。だからこそ、異論を許さないような今の体質は改めるべきでしょう」
また、中北教授は共産党の体制にも問題があるとする。
執行部で党ナンバー3にあたる副委員長を務める浜野忠夫氏は90歳を超えており、
志位和夫氏(70)は23年にわたり党委員長を務めた。
同じ人物が長期間にわたって重要ポストにいれば、変革を起こすことは難しいとし、
「執行部の改革を進めなければ、党勢はさらに縮小の一途をたどるでしょう」と話す。【隈元悠太、宮城裕也】
以上
3:名無しさん@15周年
24/12/19 21:59:00.74 +JCyVwgrt
ネトウヨに都合の悪い真実をスクープするから人気がないのだ