24/12/19 11:21:21.63
★吉村維新、与党に対決姿勢のはずが… 「ベタ折れ」で党内に不満の芽
小林圭2024年12月19日 10時00分
今月から新体制で再始動した日本維新の会が、早くも迷走気味だ。
吉村洋文代表(大阪府知事)が自公政権との対決姿勢を強める一方、
国会では与党と教育無償化の協議で合意し、政府の補正予算に賛成した。
立ち位置が定まらない新執行部に、党内には不満の芽が育ち始めている。
「目立つために政治をやっているわけではない。結果が得られたことを一番重視している」。
2日に就任した岩谷良平幹事長は18日の会見で、こう強調した。
「結果」とは、維新が掲げる教育無償化をめぐり、自民、公明両党と3党の協議体設置で合意したことを指す。
12日午前に合意し、直後の衆院本会議で政府の補正予算案に対し賛成に転じた。
16日には3党の政調会長が、来年度予算に向けて協議。教育無償化など維新の要求を盛り込むことで合意した。
だが、政府の予算編成大綱案に加えられたのは「教育無償化を求める声があることを念頭に」の一言だけだった。
無償化に十分な予算が付く保証はなく、前執行部の一人は「与党にベタ折れだ。完全に足元を見られている」と突き放す。
●馬場前代表の路線と一線を画すはずが…
新執行部は当初、与党との対決姿勢を鮮明にしていた。吉村氏も代表選後の会見で、
目標として参院も含めた自公の過半数割れを明言。
「第2自民党でいい」などと述べた馬場伸幸前代表の与党寄りの路線と一線を画すはずだった。
ところが国会では、急速に与党との距離が縮んでいる。前原誠司共同代表は17日の会見で
「教育無償化の一部が実現しただけで(来年度の)本予算に賛成することはない」としつつ、
与党の対応次第では賛成する可能性に言及した。
過半数割れした与党は、多数派形成のため国民民主党の取り込みを図ってきたが、
税制協議が暗礁に乗り上げたことで、自民内には維新に接触し国民民主を牽制(けんせい)する動きが出ている。
与党との協調路線を進めた挙げ句、少数与党の数合わせに使われれば、党内の不満はさらに膨らみかねない。
中堅議員は「新執行部は成果を出そうと焦りすぎだ」と指摘する。
一方、国民民主でも不協和音が生じている。不倫問題で代表を役職停止中の玉木雄一郎衆院議員が、
変わらず代表を担っているかのような発信を続けていることに戸惑う声がある。
17日夜、浅野哲・税調事務局長が、「玉木議員は現在1人の党所属議員」とX(旧ツイッター)に投稿した。
党の現役幹部のコメント使用を報道各社に促したものだが、玉木氏は翌18日夜、所得税の課税最低ライン
「103万円の壁」の引き上げをめぐる与党との協議決裂に関し、「国民民主党は、引き続き、納税者の立場に立ち
『178万円を目指して』頑張りますので、応援よろしくお願いします」などとXに投稿。都内で講演も行った。
朝日新聞デジタル URLリンク(digital.asahi.com)