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★萩生田氏「分かる人が説明する必要」 衆院政倫審、真相解明進まず
衆院政治倫理審査会は18日、自民党の派閥裏金事件に関与した旧安倍派の
萩生田光一元政調会長(不記載額2728万円)ら7人に対する審査を実施した。
萩生田氏は、2004年に派閥側からパーティー券収入のキックバック(還流)分は、
政治資金収支報告書には記載しないよう指示があったと明らかにした。
一方、自身は派閥の会計処理に「関与する立場になかった」と強調し、裏金事件の真相解明は進まなかった。
萩生田氏は、23年12月に裏金事件が発覚した後に「事務所担当者から聴取して初めて認識した内容」と前置きした上で、
04年に当時の派閥事務局長から自身の事務所担当者に、パーティー券販売のノルマ超過分は
「政治活動費として返金され、収支報告書には記載しないという取り決めがある」と説明を受けたと明らかにした。
萩生田氏自身は、国会議員の事務総長から03年に「ノルマ超過分は返すとの説明を受けた記憶がある」と述べた。
萩生田氏は03年衆院選で初当選し、森喜朗元首相が会長を務めていた清和政策研究会(旧安倍派)に入会した。
森氏との関係について「初当選時から親しく、大変目を掛けていただいた」と振り返ったが、
「資金面でアドバイスを受けたことはない」と語った。
国民民主党の石井智恵氏から裏金作りが始まった経緯や理由などが未解明のことをどう考えるか問われると、
萩生田氏は「過去にさかのぼって、分かる人たちがもう少し説明する必要がある、という思いを抱きながら
(10月の衆院)選挙を戦った」と述べた。
また、立憲民主党の米山隆一氏は、萩生田氏が超過分の現金を国会事務所の机の引き出しで
管理していたと説明してきた点をただした。萩生田氏は「鍵付きの事務所の引き出しとは、検察に秘書が説明した。
手提げ金庫で管理していた時代も、(秘書が)自宅に持ち帰っていた時代もあった。
最終的に事務所の引き出しにあった」と語った。
萩生田氏は安倍晋三元首相の側近で、安倍派の実力者「5人衆」の一人とされる。
5年間の不記載額は、立件されなかった旧安倍派議員のうち2番目に多かった。
旧安倍派では長年組織的に裏金作りが行われていたとされるが、
柴山昌彦元文部科学相(不記載額896万円)も14年ごろに派閥から、
還流分を「今後は(派閥の)収支報告書に計上しないので、
事務所でも同様の対応をとってほしいとの旨の要請があった」と明かした。
柴山氏は複数回、秘書を通じて法的に問題がないか確認したが、
派閥から「柴山事務所だけ特別に扱うことはできない」と返答があったという。
この日の衆院政倫審には他に
鈴木英敬氏(同280万円)
▽関芳弘氏(同836万円)
▽田畑裕明氏(同68万円)
▽根本幸典氏(同420万円)
▽平沢勝栄氏(同1817万円)―が出席した。
衆院で予定する計15人のうち、19日には福田達夫幹事長代行ら残り4人に対する審査が行われる。【飼手勇介】
毎日新聞 2024/12/18 21:07(最終更新 12/18 21:07) URLリンク(mainichi.jp)