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★【解説】トランプ支持者は何者なのか?支持率90%超“トランプタウン”の支持者が求めたものは「変化」 生活費は急騰・ローン地獄・エリート政治家への不信感も
2024年11月16日 土曜 午前11:00
アメリカの大統領選挙は、大接戦も予想されていたが、
勝敗を左右する激戦州で早々にトランプ氏が優勢になり、6日未明には勝利宣言まで突き進んだ。
勝因は様々に分析されているが、トランプ氏を「MAGA(マガ)」と呼ばれる岩盤支持層が、
2020年の大統領選挙の敗北後も、根強く支えてきたことも大きい。
今回、激戦州の1つと見られていた南部ジョージア州で、トランプ氏への投票率が2020年は唯一90%を超え、
今回の選挙でも91%を超えた“トランプタウン”とも言える地域を取材した。
トランプ氏の支持者を「盲目的だ」などと揶揄する声も挙がるが、それは本質ではないと私は長く感じていた。
取材を通じて多くのMAGAに分類される支持者に会ってきたが、彼らには彼らのトランプ氏を支持する明確な理由があった。
改めてトランプ氏の熱烈な支持者はどのような地域に住み、どのような「層」なのか、
トランプ氏に何を期待したのか、話をじっくり聞いてみた。
●激戦州でトランプ氏に「支持率90%超」
今回の選挙で7つの激戦とされた州の1つ、ジョージア州のブラントリー郡は、人口約1万8000人、
人種の構成は白人が90%以上を占め、大学卒業以上の学歴を持つ人は約10%だ。
年収の中央値は4万ドル(日本円で600万円)ほどで、全米の平均を下回る。
この地域に注目したのは、2020年の大統領選挙でジョージア州で唯一、投票者の90%以上(90.2)がトランプ氏に投票したからだ。
今回の選挙ではさらに91.1%と得票率を伸ばしている。
●町の食料品価格は2倍、子育て家庭はローンに苦慮
ブラントリー郡に近づくと、至るところにトランプ氏への支持を示す、「ヤードサイン」があることに気付く。
この町で最初に出会ったのは、1880年頃からこの地域に住む一族の1人で、
ブティック経営者のキャシー・ヘンドリックスさんだ。ブティックでは、自作のトランプグッズも販売していた。
「私は大のトランプ支持者」と強調すると、支持の理由を4年間の町の変化と答えた。
「食料品代は4年前の2倍以上。経済状況は非常に悪化し、多くの企業が閉鎖を余儀なくされた。
子どもがいる家庭では、両親が共働きで家計を支え、住宅ローンや車のローンの支払いに苦労している」。
また、トランプ氏が大統領時代の方が町の経済は良く、高齢者や退役軍人への支援も充実していたと指摘する。
一方、彼女は「トランプ氏の全てに賛成しているわけではない」とも釘を刺す。
トランプ氏の暴言に不快になることもあるというのだ。
しかし、彼女は「それでもトランプ氏は正しいことをしていると信じている」と話していた。
●「産業がない、信号機も1つだけ」 生活の安定を求める
ヘンドリックスさんの紹介を受けて、次に向かったのは町の美容院。まず答えてくれたのは、この町で結婚して38年。
1歳と2歳の孫もいるというマリアン・ストリックランドさん(62)だ。
「トランプ氏を100%支持している」と明言し、「ここ数年で経済的に苦しい人が沢山でてきた」と町の状況を説明してくれた。
さらに「町に産業がない」とも嘆く。
住民の多くは、100キロも離れた大きな町に仕事に出ることを余儀なくされ、ガソリン代もばかにならないという。
さらに「町には小さな食料品店が1軒。信号機も1カ所。地元の食料品店の値段は法外だ」と不満を漏らす。
地域やコミュニティーに「感謝している」としつつも、「多くの変化が必要だ」として、トランプ氏が必要だと強調した。
また、ハティ・アレンさん(72)は、「この国を救ってくれる誰かが必要だ。
私はトランプならそれができると思う」と続ける。彼女も生活への不安を理由として挙げた。
「経済はひどい状況で、もう快適に暮らすことはできない。あらゆる出費を気にしなければならない」
髪の毛をブロー中のホリー・ウッドラフさん(69歳)も会話に参加すると、トランプ氏を支持する最大の理由を「経済」と断言した。
そして、バイデン政権とハリス副大統領を「3年半で彼らは私たちの国を破壊した」と批判した。(続く)
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