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★【政界地獄耳】2000万円支給が決定打 最後まで政治とカネから脱却できなかった自民党
★有権者は既に、うすうす気付いていたはずだ。前首相・岸田文雄の支持率が低すぎて選挙にならない。
「岸田総裁選出馬せず」をサプライズに使い、総裁選挙を盛り上げる。それで党勢を立て直そうとした。
ところが既に自民党という組織は半ば壊れていて自民党総裁の器に程遠いものまでも
「ワンチャン」狙いの軽い気持ちで出馬。準備をしていたものまで加えれば十数人が数週間後に
首相になれると思ったのだ。この段階で自民党の人材不足は極まり、
閣僚程度ならともかく、すべてを掌握する首相には荷が重い候補者が乱立した。
その背景には党の重鎮である元首相・麻生太郎、菅義偉が暗躍。
その振る舞いもお粗末で、党全体が選対委員長に収まった小泉進次郎政権を模索。
結果そのもくろみは全国の党員と地方議員の良識によって失敗に終わるが、
自民党の底が知れるお粗末な総裁選挙茶番劇を延々と国民は見せられた。
★ことに党重鎮の党の主導権争いに岸田も参戦し、党を昔のようにコントロールしようとしたことが間違いだ。
党改革や国民に反省の色を見せるためには彼らを封じ込めなくてはならなかった。それが政治改革だった。
ところが総裁選とポスト岸田を自在に操ろうとして既に政治とカネで信頼を失っていた自民党は2度目の信頼を失う。
そのおかげで永く党内野党という位置にいた、党にものをいう政治家と期待された首相・石破茂が総裁になったが
何もできず、国民にビジョンも示せず解散し、玉砕したといえる。無論石破に同情する部分もある。
この総選挙惨敗は岸田政権の評価といえる。
だが「党内基盤の弱い石破ならくみしやすい」とみて幹事長に森山裕を押し込んだものの、ほぼ無能といえた。
選挙戦中盤、危機感からかテレビで「連立の拡大」と日本維新の会と国民民主に秋波を送った。
これが党内の団結をそぎ、連立を組む公明党の不信を買う。決定打は非公認議員への2000万円支給だ。
最後まで政治とカネから脱却できず、後手後手の言い訳が自民党支持者をも離反させた。
★議席を伸ばした立憲民主党の作戦は功を奏したが、自民党の自爆の受け皿になるのか。
中道保守路線を敷いたのが勝因だ。党代表・野田佳彦は首相経験者だが、元来第2自民党のような価値観。
野党共闘が今後劇的に進むとも思えない。一方、石破政権は野党との連携を強め、話し合いや要求に応じ、
衆院の常任委員長などを野党に渡さざるを得なくなるだろう。主戦場は来年夏の参院選に移った。
そこで野党が勝つか、衆参ダブル選を仕掛けて自公政権が巻き返すか。
政界再編も視野に、政治の混乱が続く。(K)※敬称略
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