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★二階俊博Jr.vs世耕弘成前参院幹事長…和歌山2区で「裏金」同士の醜悪すぎる罵り合戦【総選挙ルポ】
公開日:2024/10/16 10:25 更新日:2024/10/16 12:45
まさに泥仕合だ。裏金問題で自民党から離党勧告を受けた世耕弘成前参院幹事長と、
派閥の裏金問題で引退した父・二階俊博元幹事長の地盤を受け継いだ三男の二階伸康候補が争う「保守分裂」の和歌山2区。
公示日の15日地元和歌山で見られたのは、双方が相手陣営を罵り合うドロ沼の様相だった。
二階陣営は、和歌山県田辺市の扇ケ浜公園を第一声の地に選んだ。集まった聴衆は300人ほど。
父・俊博氏の姿はなかった。
二階候補は「大きな失敗をし、心からおわび申し上げたい。信頼回復に努めなければならない」としおらしく述べたが、
陣営から次々に飛び出したのは“世耕叩き”だった。
■有権者もあきれ顔
挨拶した和歌山県議会議長の鈴木太雄選対本部長は、
「自民党から離党勧告を受け、無所属となった方が立候補されました。
なぜ県民を分断するような大義のない戦いを選択されたのか」と世耕候補を批判。
ある自民党県連幹部は「世耕はどうせ和歌山のことなんか考えちゃいない。
総理になりたいから衆院に鞍替えしただけ」と吐き捨て、会場を去っていった。
●安倍元首相との関係をアピール
一方、自民党を離党した世耕候補も必死だ。ミカン箱の上に立って行われた、第一声に駆けつけた聴衆は200人ほど。
「もう一度立ち上がって、和歌山のため、国のため、しっかりと仕事をしていくことを目指したい」と訴えながら、
なぜか安倍元首相との深い関係を訴えていた。「安倍さんと靴のサイズが同じ」だそうで、
昭恵夫人から譲り受けた安倍氏の茶色の靴を履いてきたとアピール。いまだに安倍氏の威光にすがらざるを得ないようだ。
演説で世耕候補本人は二階陣営の悪口を言わなかったが、応援に駆けつけた地元市議は怒りを隠さずこう話す。
「世耕さんは、裏金問題で離党までした。
なのに、二階さんはシレッと息子を世襲させ、本人は引退することで禊を済ませたつもりでいる。
参院からの鞍替えについて批判しているようですが、イチャモンですよ」
保守分裂に有権者は戸惑いを見せている。
「衆院は二階さん、参院は世耕さんで問題なかったのに、地元民としてはどちらを選べばいいのか困惑しています。
どちらも結局は、裏金に関与した者同士。正直、どっちもどっちです。もちろん悪い意味で」(世耕の演説を聞いていた70代男性)
現時点では、世耕候補がやや優勢のようだ。選挙戦の終盤になったら、罵倒合戦はヒートアップする可能性がある。
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