24/10/06 08:35:12.97
★「油断した方が負ける」 維新と公明、「発祥の地」で全面対決へ 2024年10月5日 19時00分
10月27日投開票が見込まれる衆院選で、日本維新の会と公明党が関西で初めて全面対決する。
大阪を「発祥の地」とする両党にとって、選挙戦の行方は今後の党の趨勢(すうせい)を左右しかねない。
すでに各地で両党のつばぜり合いが起きている。
9月下旬、大阪府守口市の大型ショッピングセンター前。
演説を終えた公明の候補予定者のもとに大勢の人だかりができていた。
子ども連れの男性は「神奈川から来たんです。頑張ってくださいね」と笑顔で声をかけた。
その後も「福島県から」「香川県から」と握手を求める人の列が絶えなかった。
守口市を含む衆院大阪6区で、公明は維新と初めて直接対決する。
関係者によると、選挙に備えて全国の支持者が連日大阪入りし、友人や知人を訪ねて投票を依頼しているという。
府本部幹部はこう漏らす。
「ここまで手厚い応援は記憶にない。それだけ今度の選挙は厳しいということだ」
●一時は協力関係だったが…
そもそも公明は、維新と看板政策の大阪都構想の実現に向けて協力関係にあった。
ところが、維新が昨年4月の統一地方選で初めて大阪府と大阪市の両議会で過半数の議席を獲得。
都構想での公明の協力は不要となり、公明現職のいる関西6小選挙区への候補者擁立を宣言し、全面対決に転じた経緯がある。
公明にとって大阪は「発祥の地」とも言える特別な場所だ。
支持母体・創価学会の故・池田大作名誉会長が陣頭指揮を執り、
1956年の参院選で初めて選挙区で議席を得たことを機に「常勝関西」とも呼ばれる一大勢力を築きあげた。
実際、公明の現職衆院議員で小選挙区選出の9人のうち、6人が大阪・兵庫からの選出だ。
「発祥の地」で負けるわけにはいかないのは維新にとっても同じだ。
2010年の結党後、大阪を中心に勢力の拡大を続けており、府内43自治体のうち20市町の首長を握っている。
21年の前回衆院選では、府下19小選挙区のうち公明候補のいた4小選挙区を除く15小選挙区で完勝した。
大阪での盤石な地盤を力の源泉とし、昨春の統一地方選では首長や地方議員を選挙前の1・5倍の600人超とする目標を達成。
政党別の支持率で野党第1党の立憲民主党を上回る時期もあった。
しかし、ここ最近は大阪・関西万博の建設費の上ぶれや自民党の裏金問題に対する国会での対応、
前回知事選で推薦した斎藤元彦・前兵庫県知事をめぐる問題への対応などで批判を浴びて失速。
朝日新聞の10月の世論調査では、政党支持率は2%に沈んでいる。
●各地でつばぜり合い
両党にとって、次期衆院選は大阪での結果が党の基盤をも揺るがしかねない
重要な選挙となるだけに、各地でさや当てが始まっている。
大阪府議会では今年5月、第2会派が握ることが通例だった副議長ポストを
公明が握ることに維新が反発し、第3会派の自民に譲った。
ある府幹部は「維新議員から『公明に手柄はやるな』とあからさまに言われるようになった」
と空気の変化を感じとる。
大阪6区内の守口市議会では、市の補助金について説明がなかったとして、
公明主導で「百条委員会」の設置を維新所属の市長に要求。大阪16区がある堺市議会では
維新市長肝煎りの自動運転バス事業をめぐる予算審議が紛糾した。
維新は「公明が政局を仕掛けてきている」といらだちをあらわにする一方、
公明側は「野党の役割を果たしているだけ。協力関係にないから当たり前の対応だ」(幹部)と意に介する様子はない。
(続く)
朝日新聞デジタル URLリンク(digital.asahi.com)
続きは>>2-4