24/09/04 15:19:50.90
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大手焼き肉チェーン「牛角」(運営:株式会社レインズインターナショナル)が実施を告知した
「食べ放題が女性限定で半額」のキャンペーンが「性差別」ではないかという疑問の声が上がっている。
(中略)
◆アメリカでは既に「違法」
アメリカにおける女性限定割引の実態を明らかにするため、カリフォルニア州のUnruh公民権法
(カリフォルニア州民法第51条)を紹介する。この法律は、カリフォルニア州管轄区域内のすべての
事業者に対して、人種や宗教、性別、性的指向などを理由とした差別を行うことを禁止している。
(中略)
Koire v. Metro Car Wash(1985)を紹介したい。
この事件において、原告である男性は、「レディースデー」に洗車場やナイトクラブに訪れ、
女性割引の恩恵を受けられなかったことを理由に、Unruh公民権法違反だとして事業者を訴えた。
(中略)
さらに、ナイトクラブは、女性の収入が男性より低い傾向があるために行った「救済措置」である
との正当化も行ったが、裁判所は、経営上の利益のために行った割引行為に過ぎないと判断し、また、
Marina Point, Ltd. v. Wolfson において示された「『経営上の利益のため』は差別を正当化する理由に
ならない」との判決を引用することで、私企業の販促行為だから違法ではないという事業者の主張も退けた。
(中略)
◆グローバルコンプライアンスに反する可能性
さて、話を日本に戻そう。牛角は「食べ放題での注文量が、女性は男性に比べて肉4皿分少ない
といった背景からスタートした」と企画の背景を述べているが、経営上の利益は差別を正当化
する理由にはならない。アメリカの事例に当てはめれば、「差別」であるといえるだろう。
牛角は、国際展開されており、アメリカにおいては、カリフォルニア州やニューヨーク州、
ペンシルベニア州など15を超える州に約50店舗を展開するなど、人気ブランドを
確立している。それだけに、今回の女性限定割引には驚きを隠せない。
人権尊重が求められるグローバルチェーンが、自社ブランドを展開するアメリカにおいては
差別として違法である「女性限定割引」という極めて重大なコンプライアンス違反を行って
しまった事実は、牛角の国際的なブランドに傷を付ける大失態とも言えるのではないだろうか。
なお、本件について運営会社に見解を求めたが、期日までに回答を得られなかった。
牛角が女性限定割引を再考し、グローバル基準のコンプライアンス意識を持つことに期待したい。
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