24/09/01 14:38:11.50
>>1の続き
全く光を感じない「全盲」の吉泉豊晴さんの場合、横断歩道では白線の塗料の盛り上がりを
足で踏んだ感覚で、まっすぐ進めているかを確認しているといいます。
吉泉さんは「45センチ間隔は歩幅の範囲に収まるので白線を確認しやすいのですが、
90センチになってしまうと手がかりが半分になるので、影響を受けると思います」と話しています。
視野が狭く視力も弱い鷹林智子さんの場合、白線が横断歩道の位置を知るための手がかりに
なっているといい「白線は少し離れた場所からでも認識しやすいので、それを頼りに
横断歩道を見つけて渡っていました。白線が減ってしまうことで、
横断歩道に気づけなくなるかもしれず、不安を感じています」と話していました。
●専門家 “いちばん大事なのは安全 合理化ありきではない”
交通工学が専門で、制度改正の検討にも参加した埼玉大学の久保田尚名誉教授は
「インフラの建設や、維持管理にお金が回らないという大きな状況があり、
ほとんど消えかかったような横断歩道が、残念ながら各地でみられる。
いちばん大事なのは安全であって、それを達成するために必要なのが合理化だが、合理化ありきではない。
視覚障害者の方に意見を聴き、不安が払拭(ふっしょく)されたかなどを確認しながら、
運用を進める必要がある」と話していました。
以上