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★いつまで茶番劇やってんのか? 緊急事態条項とか言うくせに、このくだらない政治空白
公開日:2024/08/31 17:00 更新日:2024/08/31 17:00
緊急事態の政治機能を巡り、改憲を声高に叫ぶ集団が、この台風の季節に五月雨式ボス争いとは優雅なものだ。
首相は思い出づくり訪米、そのために総裁選日程を後ろ倒し、中国の領空侵犯も不気味な最中の能天気。
◇ ◇ ◇
史上最強クラスの台風10号が猛威を振るっている。30日は、九州北部を横断し、ノロノロと北東に進行。
九州を中心に西・東日本の広範囲で記録的な大雨が続き、土砂崩れで死者が出るなど人的被害のみならず、物的被害も甚大である。
9月1日にも熱帯低気圧に変わる見込みだが、線状降水帯の発生リスクは残る。まだまだ予断を許さない状況だ。
気象庁が「命を守る行動を」と呼びかけるほどの危機的状況の中、
「そんなの関係ねぇ」とばかりに来月の総裁選に血道を上げているのが、現政権を担う自民党である。
この台風シーズンに季節外れの「五月雨式」で総裁候補たちが次々と出馬表明し、
ボス争いに興じるなんて、随分と優雅なものだ。
週明け以降、林芳正官房長官(63)が9月3日、茂木敏充幹事長(68)が翌4日、小泉進次郎元環境相(43)が6日、
高市早苗経済安保相(63)が9日と立て続けに名乗りを上げる見込み。
見事に日付がばらけているのは、おのおのにスポットが当たるよう日程調整したからに違いない。
タイミングがかぶれば、その分、一人一人のニュースの扱いが小さくなってしまうと懸念したのは明らかだ。
一票を持つ「有権者」の議員側も醜いったらありゃしない。
麻生太郎副総裁や菅前首相といった重鎮はキングメーカー争いに血道を上げ、中堅・若手は「勝ち馬」探しに血眼である。
彼らが、大規模災害の発生や外国からの武力攻撃などによって国家が危機にさらされた時、
政府の権限を一時的に強化する「緊急事態条項」を、改憲によって創設することを党是として掲げていることを忘れてもらっては困る。
台風被害をよそに、党を挙げた勢力争いとは、国民の人命軽視としか言いようがない。
■台風被害をよそに「お疲れさま会」
誰よりもヒドイのが、この国の危機管理トップであるはずの岸田首相だ。
14日に総裁選への不出馬を表明して以降、公務日程はスカスカ。台風対策にも本腰を入れている様子はうかがえない。
29日、台風10号に関する関係閣僚会議を行ったものの、当日の夜には都内の高級ウナギ料理店で地元・広島県の県議らと懇談。
地元の仲間たちと共に上機嫌で舌鼓を打っていたそうだ。
同席した中本隆志県議会議長は「(岸田首相からは)いろいろあったけども、
また一議員となって皆と一緒に頑張ると、そういうことですね」と語っていたから、
単なる「お疲れさま会」を楽しんでいたわけだ。
30日は、都内の高級日本料理店で麻生、茂木、林とランチ会合。総裁選絡みで“密談”が行われたとの見方もある。
この期に及んでミエミエの政局を展開しているのだから、どうかしている。
もっとも、岸田は党の政調会長だった2018年、甚大な被害をもたらした西日本豪雨の夜に同僚議員と一緒に
「赤坂自民亭」なる宴会に興じていたほどの男だ。
災害対応よりも“身内”のイベントを優先するのが、板についているのだろう。
さらにご執心なのが「思い出づくり」である。
「岸田総理は9月22~25日に、ニューヨークの国連総会に合わせて訪米する予定ですが、相当、意欲満々なようです。
『外交の岸田』として最後の晴れ舞台。
もともと、総裁選の投開票日は同月20日か、27日のどちらかになると目されていましたが、最終的に後者に決まった。
その裏には、次の総裁が決まる前に現職として訪米したい岸田総理の意向が働いたともっぱらです」(官邸事情通)
(続く)
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