24/09/01 08:49:22.56
>>1の続き
●「南海トラフ地震」警戒中に「対人表明」の能天気
そもそも、岸田は不出馬表明の際、「今後も総理・総裁として最後の一日まで
政策実行に一意専心、当たってまいります」と国民に誓ったはずだ。
だったら、総裁選を巡る「密談」や「思い出づくり」にかまけている暇はない。
国民の命を守るために台風10号対策を何よりも優先し、リーダーシップを発揮すべきである。
「シン・防災論」の著者でジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。
「岸田首相は危機管理への意識が低すぎます。
気候変動に伴い、近年の台風はコースもスピードも従来とは別物で、非常に予測がしづらくなっている。
さらに、今週は夏休みの最終週で人の移動が多くなることも予想されます。
本来、台風上陸が分かった今週頭から1週間程度は官邸に張り付いて、危機対応の陣頭指揮を執るべきでした。
ところが、このタイミングで政局的な動きを見せているのですから、危機意識の欠如もはなはだしい。
そもそも、不出馬表明した時期にしても、宮崎県を震源とする地震発生に伴い『南海トラフ地震臨時情報』が発表され、
気象庁が注意を呼びかけていたさなかのこと。情報の発表は初めてのことで、多くの国民が不安を感じていました。
そんな中で不出馬を表明するなど、やはり感覚がズレているとしか思えません」
能天気な死に体首相と、ボス選びで頭がいっぱいの自民党議員たちのせいで、くだらない政治空白が生じてしまっているのだ。
国民は不幸としか言いようがない。目下の政治空白を見透かすかのような、中国軍機の領空侵犯も不気味である。
■「改憲すべし」も口だけ
そもそも、今回の総裁選は裏金事件をリセットし、ゴマカすためのセレモニーに過ぎない。
茶番劇をいつまで続けるつもりなのか。
台風10号の脅威を脇に置き、愚にもつかない政争に走っている集団に、国の非常事態における政治機能を語る資格はない。
結局、改憲のために声高に叫ぶ「緊急事態条項」も看板に偽りアリということではないのか。
政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
「大規模災害が起きた場合には、政府一丸となって対処するのは当然の話で、わざわざ緊急事態条項を創設する必要はないはずです。
結局、改憲の必要性を訴えるために、大規模災害や武力闘争を口実に利用しているのが実態でしょう。
もっと言えば、改憲自体も今の自民党にとっては、ただのスローガンに過ぎない。
本気で改憲を目指すならば、衆参両院の議員の3分の2以上の賛成が必要な国会発議だけでなく、
最終的に国民投票で過半数の賛成が必要となります。
ところが、裏金事件で信用を失っている自民党に、それを実現する覚悟は本当にあるのでしょうか。
国民投票では反対多数となる可能性が高い。そうなれば自民党は面目丸つぶれです。
望み薄の現状では、本気で改憲に取り組む気などないでしょう。
『改憲すべし』と口にしているのは、岩盤保守層の支持を引き留めるためだけだと思います」
今回の総裁選は自民党議員が常々口にしているように「刷新感」の演出でしかない。
有権者をけむに巻くのが目的の偽りの儀式に過ぎないのだ。
その裏で、菅に麻生、進次郎の陰にチラつく森元首相ら、危機管理の元トップたちが、キングメーカー争いを繰り広げ、
現トップの岸田をいさめもせず人命軽視の政治空白は放ったらかし。
こんなくだらないショーをあと1カ月も続けるなんて、フザケるにもほどがある。
あまりにも国民をバカにした話である。
以上