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●SAGAWAさん(右)と,アンプの電源を切るよう指示する警察官
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川崎駅東口駅前広場(川崎市川崎区)で連日行われている「路上ライブ」
を巡り、「うるさい」「邪魔だ」といった警察への通報件数が増えている。
駅前を管轄する川崎署は、1日2、3件の通報を受け、警察官が現場に向かうこともある。
広場は法律上「道路」に当たるため、使用許可が必要だが、得ずに演奏する
ミュージシャンが少なくない。「表現の自由」と規制のありようを追った。
週3回、駅前広場で歌っているミュージシャンのSAGAWA
さん(30)は「このまま続けられるだろうか」と不安がる。
駅前広場は同市、JR東日本、京急電鉄などが管理する「道路」に該当し道路交通法が適用される。
同法第77条には「一般交通に著しく影響を及ぼす行為は所轄警察署長の許可を得なくてはならない」
と明記され、具体的には「奏楽」(県道交法施行細則)と記載され、人を集める行為に該当する。
この法規の解釈によって「路上ライブは通行の妨げになる可能性がある」とされ、事前に
「道路使用許可」の申請が求められる。申請がなく、アンプやマイクスタンド、
譜面台などを路上に置いてライブを始めれば、取り締まりの対象になる。
規定を厳格に運用すれば事前申請のない路上ライブは一切許されないことに
なるが、駅前広場を所轄する川崎署は悩ましい立場に追い込まれている。
市の担当者は、「市の見解では一律禁止ではないため、
『路上ライブをやってはいけない』とまでは言わない」と明かす。
警察側は、市が「音楽のまち」を掲げていることを踏まえ、市から
「路上ライブは大目に見てほしい」と依頼されているというのだ。
SAGAWAさんは「やめなさいと言われれば、やめるしかないが…」と肩を落とす。
(以下略)
■関連リンク
・音楽のまち・かわさき URLリンク(www.ongakunomachi.jp)
【川崎市】「音楽のまち・かわさき」について
URLリンク(www.city.kawasaki.jp)
> 川崎市は、市民が愛着と誇りが持てるまちづくりとまちの
> イメージアップを図るため「音楽のまちづくり」を進めています。
>
> 市内には、世界水準の音響と評され、国内外のオーケストラが公演を行い、市民の晴れの舞台としても親しまれている
> 「ミューザ川崎シンフォニーホール」をはじめ、市のフランチャイズオーケストラである東京交響楽団が地域に
> 密着した演奏活動を行うほか、昭和音楽大学・洗足学園音楽大学の2つの音楽大学、4つの市民オーケストラ、
> 100を超える市民合唱団、企業の吹奏楽団や合唱団など多くの音楽資源があり、多彩な活動を行っています。