24/08/15 02:57:17.63
(>>1からの続き)
ですが、やはり競技の全体がアメリカという巨大市場のマネーで動いているというのは異常です。
その金額については、具体的にはTVの独占放映権です。NBCが結んでいる契約ですが、現時点では
「北京(冬季、2022)」から「ブリスベン(夏季、2032)」までの6回で77億5千万ドル
(約1兆1230億円)に達します。夏冬ワンセットで約4000億ですから、途方もないカネです。
ちなみに、日本の今回(北京+パリ)の放映権料はその10分の1の400億を払っています。
(中略)
◆パリ五輪で目立った「スポーツとルッキズム」の大問題
それはともかく、今回の五輪でもう一つ大きな問題だと思ったのは、セクシズムとルッキズムの問題です。
(中略)
具体的には、全体的に男性も女性も「外見の感じの良い」選手が目立つようになっているということです。
(中略)
それは、「美しい選手は意図的に作られる」ということです。それは、
「スポーツの才能が見出された男女は整形手術をする」ということでありません。
(中略)
それは、
「世界中の多くの親や指導者は、子供の才能と意欲、体格があるだけでは、
子どもに対してスポーツエリートへ育てるという投資をしない」
「才能、意欲、体格に加えて、商品価値を生み出すような外見
を備えている場合にのみ、子どもへの投資をする」
という問題です。この問題は、以前から
「欧米の白人社会における、テニスとゴルフのプロ選手」に関しては密かに語られてきた
「嫌なストーリー」です。(後は、韓国の女子ゴルフにもそうした傾向はあると思います)
極めて不快な考え方ではありますが、行動として確かに合理性はあります。
そして超長期投資として実行されるので、あまり表には出ません。
(中略)
◆ルッキズム問題に関して、日本は胸を張っていい
まず、何が問題なのかというと、まず、才能と意欲、体格があっても「投資に不向き」
だと判断されて、スポーツエリートへの道を絶たれる若者がいる可能性です。
これは大きな問題だと思います。ちなみに、日本の場合はこの問題は
軽微であり、そのことは密かに胸を張っていいと思います。
(中略)
(次へ続く)