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★「あの女は鬼畜です」「夜中に電話で『刺しちゃった』と…」木原誠二氏妻の元夫“怪死事件”に新証言…“伝説の取調官”が掴んだ驚きの事実とは
7/7(日) 11:12配信
〈〈警察の上から下まで…〉警視庁捜査一課“伝説の取調官”が指摘する「木原事件」と「鹿児島県警の不祥事」に共通するもの〉 から続く
2006年4月10日、都内の閑静な住宅街でひとつの「事件」が起こった。
その日、不審死を遂げた安田種雄さん(享年28)は、木原誠二前官房副長官の妻X子さんの元夫である。
事件当時、X子さんは「私が寝ている間に、隣の部屋で夫が死んでいました」と供述したという。
通称「木原事件」と呼ばれるこの“怪死事件”を巡り、1人の元刑事が週刊文春に実名告発をした。
「はっきり言うが、これは殺人事件だよ」
木原事件の再捜査でX子さんの取調べを担当した佐藤氏は、なぜそう断言するのか。
捜査を進めるなかで、どんな情報を掴んでいたのか―。
ここでは、佐藤氏が「捜査秘録」を綴った『 ホンボシ 木原事件と俺の捜査秘録 』(文藝春秋)より一部を抜粋して紹介する。(全4回の3回目/ 4回目 に続く)
◆◆◆
●“重要な証言”の真偽
俺が「取調べ班」の一員に加わってから、捜査が大きな動きを見せたのは2018年7月頃のことだった。
Y(編注:安田種雄さんの死亡時刻に現場にいた男。
当時、覚せい剤取締法違反で逮捕され、宮崎県の刑務所にいた)が、宮崎で重要な証言を行ったからだ。
宮崎刑務所に収監されていたYに捜査員は30回ほどの面会を重ねていた。そのなかでこんな供述をしたのだ。
「事件当日の夜中、X子から『種雄君が刺せと言ったので、刺しちゃった』と電話があった。
家に行ったら、種雄が血まみれで倒れていた」
Yはこの連絡を受けた後、車で種雄さんとX子が暮らす自宅に1時間かけて向かい、深夜24時頃に到着した。
その動きはNシステムによって裏付けられた。
種雄さんの死亡推定時刻は4月9日の22時頃なので、この時点でYが実行犯であることはあり得ない。
俺たちは「Yはホシではない」と考えた。
では、Yはそこで何を見たのだろうか。
俺はその証言を確かめるため、その後、自ら2度にわたって宮崎刑務所に行き、Yと面会した。
●「X子はこんなタイプの男と付き合っていたのか」
刑務所に収監されている人物の聴取は、午前中と、午後は16時までと決められている。
刑務所は法務省の管轄であるため、警視庁から申請をした上で取調べが行われる。
その日、俺は宮崎空港からレンタカーを借り、3人の捜査員とともに宮崎刑務所へ向かった。
季節は夏の終わりで、少しずつ涼しくなってきた頃だった。
市内から車で1時間ほど、のどかな田舎道を走った山の中に宮崎刑務所はあった。
刑務所に収監されている人間は、基本的に礼儀正しくなる。
だから、看守に連れられてやってきた丸刈りのYも、
「入ります!」
と、声を上げて俺たちの前に座った。
俺の第一印象は、
(本当にX子はこんな種雄君とは真逆のタイプの男と付き合っていたのかな)
と、いうものだった。坊主頭のYは何とも素朴な雰囲気で、X子のような派手で美人な女とは合わないように感じたからだ。
(続く)
文春オンライン URLリンク(news.yahoo.co.jp)
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