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★大飯原発3、4号機、40年運転を認可 規制委、新制度で全国初
福地慶太郎2024年6月26日 12時26分
原子力規制委員会は26日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)について、運転開始40年までの管理計画を認可した。
昨年5月の法改正で導入が決まった運転開始30年を起点に
最長10年ごとに計画を審査する新制度に基づく対応で、認可は全国の原発で初めて。
今回の認可で、大飯3号機は2031年12月、4号機は33年2月まで運転できるようになった。
2基とも旧制度で設備の劣化点検の結果などを踏まえて40年までの運転が認められていたが、
新制度ではさらに、安全確保に必要な部品や設備が製造中止になった場合に備えて、
情報収集の仕組みや代替品の活用といった対応方針も審査したという。
昨年5月の国会で、「GX脱炭素電源法」が成立。
最長60年としてきた原発の運転期間から規制委の審査などによる停止期間を除外することで、60年超の運転を可能になった。
電力会社は運転開始30年を起点に最長10年ごとの管理計画をつくり、規制委の審査を受ける必要がある。
運転開始から30年以上の原発は、新制度が本格施行される来年6月以降は管理計画の認可がないと運転できない。
国内で再稼働した原発のうち、来年6月までに運転開始30年以上となるのは、大飯3、4号機のほかに9基。
今月24日には九州電力が川内原発1、2号機(鹿児島県)の管理計画を申請しており、今後も申請が相次ぐとみられる。(福地慶太郎)
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