24/06/23 22:25:38.63
(>>1からの続き)
従来は男性の風俗やキャバクラ依存が目立っていましたが、もちろん女性にも
生じることがあります。その一つが、近年問題となっている“ホス狂”です。
(中略)
私の知る限り、30年ほど前にも「娘がホストにハマった」というケースはありました。
(中略)
当時との大きな違いとしては、現在はお金のない若い子でも、
パパ活や交際クラブといった風俗以外の手段で気軽に稼げるようになって
しまい、それにホストが便乗する図式が出来上がったことが挙げられます。
社会性がなくても、売春すればお金を稼げてしまうため、歯止めが利かなくなってしまいます。
(中略)
―では、その患者さんにはどのような治療をするのでしょうか。
まず医師が問診や行動観察、心理検査などを行ないます。
当院を訪れる患者さんは、関心のある対象、つまりホストのことで
頭がいっぱいで、視野狭窄状態に陥っていることがほとんどです。
そのため、まずは患者さんの問題や思考を整理し、広い視野を
取り戻すために集団精神療法やカウンセリングなどを行ないます。
(中略)
◆「薬は効かない。必要なのは我慢と根気、そして勉強です」
―ホスト依存による「強迫的性行動症」は、どのように回復していくのでしょうか。
まずはホストとの関係性を断ち切り、お金を稼ぐために昼夜逆転してしまった生活を正します。
就労支援を利用して昼間の仕事に就かせ、規則正しい生活習慣を取り戻すのです。
そして使えるお金を限定し、これまでの1万円が100円のように感じて
いたであろう、おかしくなった金銭感覚を元に戻していきます。
(中略)
(次へ続く)