24/06/23 22:24:59.35
URLリンク(shueisha.online)
(前略)
アルコールや薬物、ギャンブル依存などを専門的に治療する医療機関は数多く存在するが、
神奈川県横浜市にある「大石クリニック」は、ホストに依存する女性患者、またはその親が
訪れる外来棟をはじめ、「回復施設」と称したグループホームなどの施設を複数展開している。
(中略)
―俗にいう“ホス狂”の診断名である「強迫的性行動症」とは、どんな病気なのでしょうか。
大石雅之院長(以下同)
医学界では、世界保健機関(WHO)が病気を分類して初めて病名がつきます。
2018年6月にこの国際疾病分類が最新版(ICD-11)へと改訂され、ホスト依存は
「性嗜好障害・強迫的性行動症(性依存)」という病名になりました。
この病気は、芸能人やスポーツ選手によるセックス依存や度重なる
浮気行為が報道されたことで昨今話題になりましたが、端的に言うと
「やめたいのに性的行動が抑制できなくなる」という状態の一種です。
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(次へ続く)
2:つくび ◆POKEMONOjk@筑美憧嬢φ ★
24/06/23 22:25:38.63
(>>1からの続き)
従来は男性の風俗やキャバクラ依存が目立っていましたが、もちろん女性にも
生じることがあります。その一つが、近年問題となっている“ホス狂”です。
(中略)
私の知る限り、30年ほど前にも「娘がホストにハマった」というケースはありました。
(中略)
当時との大きな違いとしては、現在はお金のない若い子でも、
パパ活や交際クラブといった風俗以外の手段で気軽に稼げるようになって
しまい、それにホストが便乗する図式が出来上がったことが挙げられます。
社会性がなくても、売春すればお金を稼げてしまうため、歯止めが利かなくなってしまいます。
(中略)
―では、その患者さんにはどのような治療をするのでしょうか。
まず医師が問診や行動観察、心理検査などを行ないます。
当院を訪れる患者さんは、関心のある対象、つまりホストのことで
頭がいっぱいで、視野狭窄状態に陥っていることがほとんどです。
そのため、まずは患者さんの問題や思考を整理し、広い視野を
取り戻すために集団精神療法やカウンセリングなどを行ないます。
(中略)
◆「薬は効かない。必要なのは我慢と根気、そして勉強です」
―ホスト依存による「強迫的性行動症」は、どのように回復していくのでしょうか。
まずはホストとの関係性を断ち切り、お金を稼ぐために昼夜逆転してしまった生活を正します。
就労支援を利用して昼間の仕事に就かせ、規則正しい生活習慣を取り戻すのです。
そして使えるお金を限定し、これまでの1万円が100円のように感じて
いたであろう、おかしくなった金銭感覚を元に戻していきます。
(中略)
(次へ続く)
3:つくび ◆POKEMONOjk@筑美憧嬢φ ★
24/06/23 22:25:59.02
(>>2からの続き)
―今まさにホス狂の子どもを持つ親御さんは、どんな行動を取ればいいでしょうか。
必要なのは我慢と根気、そして勉強です。
まず当事者にホストを否定させ、縁を切るように言い聞かせようとしても無駄です。
そうすると当事者は家出し、今度はホストが「同棲しよう」などと口説いて囲い込まれてしまいます。
(中略)
こうなると深みにハマってしまうので、家族は当事者を否定せず、受け入れて待つ。
ホストはお金を取るのが商売ですから、やがては必ずホストと当事者間に亀裂が入るときが訪れます。
そうして傷ついて家に帰ってきたときに、精神科でも治療で応用される
「動機づけ面接」という、自発的に回復を促す話法で受け入れるのです。
―「動機づけ面接」とは?
対象の葛藤を明らかにし、自ら変化しようと働きかけるためにさまざまな話法を使ってアプローチする方法です。
とはいえ「動機づけ面接」そのものは非常にテクニックのいる話法で精神科医でさえ何年もかかるほど。
その代わり「動機づけ面接」の簡易版とも言える話し方を教えるワークショップや講習会などは
様々なクリニックなどでも行われていますので、それらに通い、家族も学んでいくことが大事です。
************
非常に根深い問題である、「強迫的性行動症」によるホスト依存。大石先生は
「のめりこんでしまう女性たちの支援や背景についても議論する必要がある」という。
(以下略)
(終わり)